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171 問答無用だ!

【問答無用だ!】をお送りします。


宜しくお願い致します。

 「ワイアット・アープ?? あの?! 」

 ビリー・ザ・キッドと双璧をなす西部開拓史のガンマンだ。早撃ちでビリーに勝てるなら、ワイアットだけだろう。女だったのか?



「俺も有名なんだな! お前みたいな色男に知られてるたぁ〜、何だか疼いてくるね〜」

 ワイアットが腰をくねらせて妙に色っぽい。



「ふん! 盛るなら他所でやれ。修練の邪魔だ」

 斎藤がワイアットに食ってかかる。



「ヘタレ仔犬がキャンキャン騒ぐな! お前なんざ、この旦那の足元にも及ばないよ」



「んだと!! やんのか?!! 」



「やんのはこの旦那だよ!! 」

 ワイアットはヒロトの後に隠れて威勢だけで、斎藤を誘導する。いつもの事なのか、騎士団の者達は、斎藤から距離を置く。巻き込まれる事を理解しているからだ。



「抜け!! 」

 斎藤が木刀を腰から抜いて、ヒロトに対して青眼に構える。



「ちちちょっとまて!! なんで俺があんたとヤル羽目になるんだ?? 」

 ヒロトは総司に助け舟を期待したが、面白がってるだけだった。止めるどころか、木刀を投げて寄越して来た。



「問答無用だ!! 」

 そう言って、一気に間合いを詰めてヒロトを袈裟斬りにする!

 斬られたと誰もが思ったが、ヒロトは既に斎藤の射程圏から離脱していた。



「……あれをかわすか……少しはやる様だな。総司! 止めるなよ! 」



「止めませんよ〜。でも知りませんよ〜痛い目みても」

 総司はニヤニヤしながら、斎藤に忠告したが、それが更に斎藤の感にさわった。



「こんな優男にだと? 笑わせるな総司! 」

 水平に木刀を構えて、腰をさらに低くすると、木刀が青白く発光し始めた。神霊力が増大する。だがそれを見てもヒロトは木刀を持つ手をダラリと下げたままだ。



「……いいだろ……稽古なら構わない」



「稽古だと?! そんな台詞は、これをかわしてから言え!! 」

 言い終える前に、斎藤一の姿が消えた! 遅れて爆発音の様なものが聞こえてくる。利き足からの強烈な踏み込みによって、地面が爆発した音だ! 次の瞬間、ヒロトの右手側から凄まじい斬撃が降り下された。が、そこにヒロトは居ない!



「何だ?! 」

 ヒロトを見失った瞬間、世界が回転した! と思ったら、目の前に、木刀の切先を向けられた。



「それまで!! 」

 総司が試合を終わらせる。

 ヒロトが斎藤一の腕を掴み、足払いをして身体を回転させたのだ。頭を打たない様に配慮までして。



「俺が……投げられただと……」

 無外流皆伝の俺を投げただと?! 信じられないと言う目でヒロトを見るが、当のヒロトはと言うと、飄々としていて掴みどころが無い。総司にしても、まさか新撰組の剣戟指南をしていた斎藤が、こうも簡単にあしらわれるとは、思わなかった。



「参ったな。、強すぎですよ」

 そんな事を呟く総司を押し退けて来る者がいた。全身黒ずくめの男がヒロトの前に立つ。



「お久しぶりですね。ヒロトさん」



「?! カズキか? 君も召喚されたのか?! 」

 ヒロトはこんな所で、まさか【ファイヤーグランドライン】の攻略組メンバーに会うとは思わなかった。



「ええ……この斎藤さんや、ワイアット、それに御船千鶴子と一緒にね」


「そうか。君も災難だったな……詳細は? 」


「エレクトラから聞いてるよ。ヒロトさんが、【虚なる神】とか言うのを倒したんだろ? 」


「いや、ここに居る総司や、他の皆んなのお陰だよ」

 ヒロトは【災厄の渦】の顛末を皆に説明した。


(ヒロトが【虚なる神】をファイヤーグランドラインに送り込んだ事で、あの相転移が発生したのか……とんでもない事を考えたな。だが確かにそれが最善だったのだろう。それにそのお陰で、俺はここに来る事が出来た訳だ。ご苦労だったな)



「本来、天草四郎時貞が変な介入をしなければ、エレクトラの兄であるクラインが【虚なる神】を倒して、アリストラス超帝国皇帝になっていたんだ。それを時貞が歪めてしまった」








【問答無用だ!】をお送りしました。


(映画【竜馬がゆく】を観ながら)


「ほ〜ら。そこのお兄さん! ブックマークって何処を押してごらん! 違う違う、そこじゃないわ! こっちよ! そ、そこ……もう少し下だってば〜【ブックマーク】ってあるじゃない! 

 あっ……だめ……は、早く押して〜!!! 」

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