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悪魔の憂鬱  作者: 甲ニ
1/6

真面目な死神 新熊 創

第壱話


平日の朝の新宿駅は

沢山の人で溢れ返っていた。

今日は7時50分に発生した

人身事故の影響で

いつもより更に人が多く

ごった返していた。


荒熊(アラクマ) (ハジメ)

は、フーっとため息を吐き

事故現場を後にした。

左手には鞄を下げていた

空いている右手でネクタイを緩めた。


午前8時2分。

荒熊創の今週の仕事は終了した。


午後18時。

創は同僚の森田と、森田の家で芋焼酎を飲んでいた。

ツマミなどは特にない。

2人にツマミは必要ないからだ。


「今日も無事に仕事は終わらせたんだろ?」


森田がグラスに入った芋焼酎を少し飲み創に尋ねた


「うん。まぁ」


いつものように創は浮かない返事をした


「いいじゃねーかよ!無事に仕事をしたんだから。

お前は優秀じゃないか」


森田は豪快に創の肩を叩きながら言った。


「僕達のやってる事ってなんか意味があるのかな?」


創の質問に森田は右眉を上げてから答えた。


「意味?、、、

う~ん。考えた事ないな」


少し考えた後に森田は続けた


「無いんじゃねーか!」


そう、言った後に森田はいつものように豪快に笑っていた。


「今朝のオジさんが死んだ事で何か変わるのかな?」


森田はまた右眉を上げた。


「ん?わかんねー!」


グラスを回しカランと氷が音を出した。

それから森田は続けた


「でもよー!これが俺達の使命なんだから、上から言われた通りやってりゃいいんじゃね?」


と、上と言いながらも、森田の人差し指は下を指していた。


「普通のオジさんに見えたけどなぁ。」


創はガクリと顔を落とした。


一つ大きなため息をつき

森田は話した。


「ほら!俺たちのスローガンにあるだろ?

(悪くない人間は皆無)

ってよ!

なっ!だから気にすんなよ」


「悪くない人間は皆無」


そうだ、僕達は小さな時から

そう教わり育ってきたのだ

沢山の動物を私利私欲の為に殺し、土地も全て独占している

最低な生き物が人間なんだと。


創はグラスに残った半分の芋焼酎を一気に飲みほした


「ぷはーっ!よし、今週のノルマは達成したんだ

森田くん呑もう。」


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