No.2 実戦兵器?
ちょっとばかし時間が空いちゃいましたね。
少々短めかもしれません。
鳴り響く警報音。それは、ロボットの襲来を告げる物。しかし、
「なぜー。」
信じられぬとばかりにフールが呟く。最重要拠点ゆえ敵の侵攻も多いが、しっかりと防げるだけの部隊が今も哨戒に当たっているはずだ。緊急招集の警報が鳴るということは、敵の侵入を意味し、同時に最重要の拠点が奪取される可能性があることも意味する。ワイワイと騒がしかった部隊員も静まり、すでに指示を待つ軍人達の顔となっている。
「部隊の分け方は通常同様、四人一組とする。建物内での戦闘となる可能性がある為、使用可能な火器は最大でも自動小銃までだ。戦闘中の指示は無線で出す。」
フィラルがよく通る声で即座に指示する。全員即座に支度を終え、非常口から出撃し塹壕へ移動する。と、その時情報解析が終わったのか無線に無機質な機械音声が淡々と読み上げる情報が入ってきた。
「なっー。」
フィラルは驚愕の声を上げる。無線から聞こえてきたのはあまりに驚くべき内容であった。
ー哨戒中の第768部隊は全滅。残る第769,770,771,772部隊で基地防衛を行う。
ー敵軍の構成は、斥候型5体、近距離型10体、遠距離型2体、万能型8体、新種大型1体
ー現在、基地正面方向より進軍中、先鋒と思しき斥候型が侵入、その後ろに近距離型、大型、大型の護衛のように万能型、遠距離型の布陣である。
「新種大型って‥。」
「敵さんは相当本気だな。割とポピュラーな戦車型以外の大型は情報を持っている可能性が高い。それを投入してくるということは、完全にここを落とすつもりだ。」
部隊員の間に戦慄が走る。と、その時新たに無線が入った。
「みなさん、こんばんは。これより作戦を伝えます。かなり厳しい戦いになると予想されますので十分注意して戦いに臨んでください。」
どうやら基地の参謀である。内地から来たお嬢様だが、専門的な見地からの意見を言えるのは内地で学んでいた彼女が基地内で唯一のため隊員からはそこまで嫌われていない。
「基本的には1隊を別働隊とし、後方の大型の情報を得てもらいます。その間残る3隊は斥候型、近距離型を抑え、遠距離型を撃破してください。今回の戦闘は新種というイレギュラーがいます。そこまで緻密な作戦を立てずに臨機応変な行動をとるべきだと思われます。なお、別働隊は第769部隊になってもらいます。よろしいでしょうか?」
「了解」
「それでは。ーご武運を。」
無線での指示が途切れた瞬間、2組に分かれ大きく迂回し後方を狙いに行く。ここまで息の合っている部隊も珍しい。だが、最前線ではこのくらいでないと生き残れない。
「第2小隊は周囲の万能型の駆逐を頼む。第1小隊は大型を殺りに行く。」
「了解」
走りながら命令を出す。そしてひらけたところに出た途端ー
「んな、バカな‥」
我々を出迎えてくれたのは、少々の万能型とドラゴンの形をした大型であった。
かなり急展開な気がしますけど、大丈夫でしょうか?
意味のわからないところなどあれば、メッセージなど送ってくださって結構です。
皆さんの暇つぶしになれているかも怪しいですが、頑張っていきますのでよろしくお願いいたします。