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最後の魔王伝説  作者: 入山 瑠衣
第十章 冥界よりの侵略者
272/285

『1番目』

 石の壁でも容易く切り裂くベルゼブルの鋭利な爪が眼前に迫る。


「――お前の真の望みは何だ?」


 爪は俺の瞳に触れる直前で動きを止めた。


「言ったはずだ。地上を我らのものとすると」

「聞いたとも。だけどそれは、2番目(・・・)。俺が訊きたいのは――1番目の方だ」


 より重要な目的を果たすために必要なこと。

 それが地上の支配なのは表情や動き、言葉選び。そして――()で察した。


 〈冥界〉の主になる〈悪魔族〉が外に出なければならなくなるような状況。

 正直、俺はそちらの方が問題視すべきだ。


「探偵気取りか? そんなものはないと言って――ゴファッ!」

「差し伸べられた手を、素直に取れないのは悲しいな悪魔よ」


 次こそは止まらないであろう爪を半歩体勢を横にずらして躱わし、隙だらけの腹部に魔力を込めた拳を食い込ませた。

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