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『認め』
無数の人形に翻弄され、パイモンは自由に動けずに攻撃を制限される。
「ちぃっ、目障りな雑魚どもがァァッ!!」
両手で持っていたリングが巨大化し、突進する人形たちを凪ぎ払う。
「ぐっ……!」
ゴイレンは集中は途切れさせずに歯を食い縛った。
無惨にも散っていく人形たちへの弔いは後で必ずやると心に誓うと、失うことを恐れずに攻撃を続けた。
信じてくれる魔王陛下の期待に応えるために。
「我が子らよ、屍を越えて敵を倒せ!!」
だが……花がやがてかれるように、物事に終わりが来るのは必然と言えよう。
「廻れ――〈輪千獄・切羅〉」