表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最後の魔王伝説  作者: 入山 瑠衣
第十章 冥界よりの侵略者
257/285

『命在るもの』

 ――生命。


 生物を生物たらんとする根源のようなもの。

 それがなくなることは死を意味する。


 だが、生命とはどんなものに宿るのだろうか。


 種としての繁栄のため、卵から産まれるものもいれば、母から産まれるものもいる。


 ならば、人が形造った造形物に生命は宿るのだろうか。


 ――そもそも生命とは何なのか?


 疑問を問い続ける者が、ここにいる。


「気持ち悪い奴に出くわしちまったなぁ」

「我が子らを生きていると言ってくださったあの方のために、ここで死んでもらう」


 〈死の人形師〉――ゴイレン・ウェンザルが常に抱いている疑問。

 何故、誰も我が子らに意思が、命があるのだと理解してくれないのかと。


「人形で遊ぶようなお子ちゃまが大きく出たな」


 火を模した長い赤い髪を後ろで束ね、瞳も同じく朱に染まった悪魔が人形を周囲に展開させたゴイレンを嘲笑う。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ