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最後の魔王伝説  作者: 入山 瑠衣
第十章 冥界よりの侵略者
249/285

『いずれ』

手入れを終えたバンガスが満面の笑みで武器を携えてやってきた。


「ほい、終わったぞ」


ちらりと見ただけでも丁寧に仕上げてあるのがわかる。


イヤリングにしまった状態で持ってくれば良いものを。

よほど俺には仕上がったものを見せたかったのだろう。


なかなかお茶目なところがある爺さんだ。


「良い出来だ」

「たりめえだろ。誰が手入れをしてやったと思ってんだ」

「そうだった、世界一の加治屋だものな。これからも頼りにするよ」


とお互いに笑いあった。

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