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 第六章 ペシュメルガ

作者より

こんばんわ。きのう、何気に日曜洋画劇場の「0の焦点」をみてたのですが、中谷美紀怖かったですね。ホントに電車男のエルメスさんとおんなじひとなんでしょうか・・・

第6章です。お付き合いの程を。

 

 ウルは、男の醸し出す雰囲気が、確かに変わったのを感じた。その理由は、眼差しだ。凪いだ海を思わせる穏やかなそれは、今は、生気に満ちた、輝きを放射しているのだ。

 だが、ウルの立ち直りは早かった。相手が本性を現わしたのなら、戦い方も組み立てられる。

 「ではキルクークで、二人の悪人をこらしめたのも……」

 男はにっこりと笑って言った。

 「単なるレジャーです。バカをはめるのは本当に楽しい。それだけです」

 ウルは先ほどから、この男の情に訴えかける作戦を放棄していた。今聞いたのは、この男の精神状態の、確認のためだ。やはりアリの言った通りだった。この男は狂人だ。

 知らず知らずのうちに、ウルの瞳には、敵意が宿っていた。

 「そんな目で、見ないでくださいよ。あのシリンダーシールは、僕に押し掛けガイドとして付きまとっていた、バクルという少年に、いまわの際に手渡されたものです。それは、私にとってはたいした意味を持ちませんが、金になると分かった途端、やっぱり返せと回収しにくるあなた達も、見上げた恥知らずだと思うのですが……似たもの同士ですね、僕たち」

 「貴様のような、外道と一緒にするな」

 ウルは堪えきれずに、吐き捨てた。すまない、みんな。

 「悔しいが、貴様のいうことにも一理ある。それどころか、私自身もそう思っていた。だがな、私たちが、恥を忍んでこうするのは、明日の食べるものにも事欠く、子供達のためだ。決して貴様のように、富をため込んだり、暇つぶしにあちこちをフラフラするためじゃない」

 「自分探しと称して危険地域でニートをし、母親に心配をかけている、痛い子には言われたくないですね、漆間・アスコール……」

 「黙れ! 母親のことは口にするな……!?」

 なぜこの男は、私のことを知っている?

 「あなたの事は、フランスの新聞で知りました。美人ボランティア、クルディスタンでアラブ人と、クルド人の架け橋となるか。写真付きで載ってましたよ。ご存知なかったんですか?」

 「……! あの時のジャーナリストか。sit head! 写真は撮るなと言ったのに」

 「そんな約束を守るわけがないでしょう。ということは、その後あなたの母のインタビューが、掲載されていたこともご存知ない?」

 ウルは自分の顔から血の気が引いていくのを、確かに感じた。

 十崎が、苦笑しながら言った。

 「そうですか。あなたにとって、最低なことに、母親は、アメリカで一代で財をなした、アスコール商会の社長と紹介されていましたよ」

 ウルは、めまいに襲われよろめき、壁に手をついた。はずみでぶつかった自転車が、ウルの心の中に築いていた砦とともに、倒れていった。

 「それは……」

 「約二ヶ月前です。ご存知のように、フランスには、アラブ人が非常に多い。もう情報は、とっくにクルドに伝わっているんじゃないですかね。」

 ここで男は、悪魔のように笑った。

 壁に手をついたままのウルの呼吸が、浅く早くなる。苦しい。

 「現地のイラク人でも誘拐される現況で、金持ちのアメリカ人が、一人でボランティア活動をやっているだなんて知れたら……。言わなくてもわかりますよね?」

 覆い被さる様に響く、男の声をウルは遠くで聞いた。

あの村に。

あの場所に、いられなくなる。

 やっと見つけた。私の居場所に。

 嫌だ。

 嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。

 もう一人は、嫌なんだ。

 呼吸はどんどん苦しくなる。もう十崎のことは、意識になかった。

 先輩、ハシム師、ライラ、アラディン、ヌール、アヤ、ハニーン……お父さん……

 助けて。

 エンジンをかける音がした。

 ウルが、脂汗にまみれた顔をあげると、アウルディーがつまらなさそうな顔で、原付バイクにまたがっていた。

 「あなたでは交渉の相手として役不足です。相手の前で、弱みをさらけ出しているようでは話になりません。興ざめですよ」

 「待て……」

 「その前に、一つだけ確認しておきましょう。これがあなたがたの欲しがってるシリンダーシールです」

 アウルディーは、目の前にハンコ大の遺物を掲げて見せた。

 「あなたも持ってきているのなら、見せてください」

 ウルは壁によりかかったまま、苦しい呼吸を堪えつつ、バッグからシリンダーシールを取り出した。アウルディーに向けて掲げる。アウルディーは、スタンドをかけた原付から降りると、遺物を持った手を、ウルに差し伸べたまま近づいてきた。

 「手にとって、調べてください」

 アウルディーは、ウルが手を伸ばせば届く、ギリギリの距離で止まると言った。

 ウルは気力を振り絞って、アウルディーの手からシリンダーシールを受け取った。青く透明な素材に、古代の神々の姿が、彫りこまれている。

 「確認しましたか? ではあなた方の持ってる方の遺物を、確認させてください。ニセモノであれば、検討する余地もありません」

 ウルは、サイヤーラから預かっていたシリンダーシールを、アウルディーに渡した。当然、アウルディーから、預かったほうは返さない。

 アウルディーは、受け取ったシリンダーシールを隅から隅まで丹念に観察している。ウルも、アウルディーから預かった方に目を落とした。ウルにはそれが本物かどうかを見分けるすべがない。

 だがありがたいことに、その間に呼吸は正常に戻っていった。

 「どうやら本物のようですね。考える余地がありそうです……お返ししますよ」

 アウルディーは、手に持っていたシリンダーシールをウルに返し、さっさと原付にまたがった。

 「おい待て、私のほうは返さなくていいのか?」

 ウルが慌てていると、

 「差し上げますよ……東京のアナトリア博物館で買った偽物ですから」

 こともなげに、アウルディーは言った。

 「なっ……」

 「ちなみに私が、今返した方もよく見てください」

 ウルが慌てて眼をおとすと、素材はよく似ているが、明らかなニセモノだった。

 古代の神々の神聖な姿どころか、人の頭をサッカーボールに見立ててシュートしているという、悪趣味な構図が彫込まれていた。何か字も書かれてある。

 「ダイビングヘッドだ、ワカシマズくん……貴様っ!!」

 つい読んでしまった、ウルが絶叫した。

 「イラクでも、キャプテン翼は大人気でしょう……あなたは単純すぎる。本当に相手をしていて、くだらない」

 警棒を抜き、血眼で駆け寄るウルから、アウルディーは急発進で、軽々と身をかわし、大声でいった。

 「私は盗みはやりません。先ほど研究室にいた、織河さんという女の子の携帯にあとで連絡します。彼女の傍で待っていてください。はははははは」

 ドップラー効果を残し、去っていくアウルディーの背中に、悔し紛れに警棒を投げつけたが、辛うじてテールランプに当たっただけで、アスファルトの上でむなしく高い音を響かせた。

 あまりの怒りに、かみしめた奥歯がくだけそうだ。

 上衣のポケットから、大学について以来、ずっと繋ぎっぱなしにしている携帯電話を急いで取り出した。

 「サイヤーラ、すまない。シリンダーシールを奪われた」

 「話は全部聞こえてました。あなたも状況も最低です。ターゲットの着ている服と乗り物の特徴を」

 サイヤーラのセリフに傷ついている暇はなかった。

 「黒のハイネックのシャツ、濃いブルージーンズ。黒の原付に、青と黒のハーフヘルメット」

 「了解。いま門から出てくるのを視認した。追跡を開始する」

 サイヤーラは近くで待機していたらしい。

 ウルは壁にもたれたまま、ずるずるとしゃがみ込んでしまった。

 最悪だ。

 もう何から考えていいかわからない。自分が大間抜けだとは、知っていたが、ここまでとは思わなかった。

 乾いた笑いが口をつく。

もう笑うしかない。

 そうだ。

 あの男に言われるまでもなく、知っていた。

 ボランティアだなんていいものじゃない。自分は、ただのニートだ。

 典型的な温室育ちで、おまけにアメリカでは環境になじまないムスリムとして育てられてきた自分は、本当に狭い世界で生きてきた。

 ウルは、ハイスクール進学を機に、母と別居している父を頼って、日本へやってきた。

 だが日本は、ウルが想像していたよりも、遥かに排他的な国だった。 いや、排他的というより単文化だったのだ。

 ただのアメリカ育ちならともかく、彼女はムスリムだった。彼女自身もなじめるように努力した。抵抗はあったが、極力スカーフも、頭にまかないようにした。彼女にとってそれは、下着姿で出歩くような心もとなさだったが、慣れることができた。共学ではあったが、それなりに偏差値の高い学校だったので、校風は落ち着いていた。美人だが、穏やかで謙虚な彼女は、物珍しさも手伝ってクラスの人気者だった。そうであれば、妬むものも出てくる。しかし、胡乱な目で見られたのは最初だけで、本当にただおとなしくて、恥ずかしがり屋なだけだということが分かると、手を貸してくれる者が多くなった。つまり彼女を取り巻く環境は、良好だったのだ。

 けれど。

 彼女はムスリムで、周りにはムスリムは一人もいなかった。コーランを持ち歩くものも、祈りを捧げるものも。

 彼女自身も、実際のところそれほど熱心なムスリムではなかった。日本人でいえば、般若心経を暗誦で唱えられ、盆と正月には、必ずお墓参りに行く程度のレベルだ。

 けれど、日本人がイスラム教国で、一人仏教徒として生きていくのと同じくらい、ウルが日本社会馴染むのは、難しかった。それに加え、母親との約束で、門限は五時半と設定されていた。これでは他の生徒と、本当に親しくなるのは難しいし、異性に対しては、なおさら疎遠になる。

 そういう場合、塾や予備校が逃げ道になるものだが夜遅くの帰宅を良しとしない母親に、同性の家庭教師を付けられていた。

 だが、そんなウルにも思いを寄せる人が出来た。

 それは、ある事件がきっかけだった

 文化祭の準備で、珍しく帰りが、一九〇〇時を過ぎた、高一の帰り道。

 人気のないたんぼ道で、暗がりに潜んでいた変質者に、自転車ごと押し倒されたのだ。口をふさがれ、スカートの下に手を入れられた。ウルは、恐ろしくて声も出ず、ただ場違いに美しい星空を眺めながら、アラーの御名を心の中で必死に唱えた。

 祈りは届き神の使いは現れた。

寂れた神社に続く石段から。

 夜空を切り裂くような気合が、辺りに響き渡り、急に体が軽くなった。ウルが、恐怖に体をこわばらせたまま見上げると、剣を高く構えた人型が、星空を切り抜いていた。暗くて表情も見えないその人影は、頭を押さえて体を丸めている、暴漢の右足と、右肩に、一度ずつ剣を振りおろし、その度に、短い悲鳴が響き渡った。

 「大丈夫か!?」

 若々しい、緊迫した声の主が着ていたのは、ウルと同じ学校の制服だった。ウルの肩をつかみ、呆然とする彼女を無理矢理たたせると、背後にかばう。だが、ウルを襲った男は、もう抵抗する素振りを見せなかった。地面で弱々しく、うめき声をあげているだけだ。

 「来た道を引き返して、人を呼んできてくれ。こいつをこのままにしておけない」

 ウルより少し背の低い男は、木刀を垂直に構えたまま、肩越しにいった。

 「でも……」

 「灯のあるところまで、二〇〇メートル足らずだ。走れ。大丈夫、俺にはこれがある」

 なおも躊躇するウルに、

 「行くんだ!」

 自分よりも小さく、年下に見える少年に叱咤され、ウルはもつれる足で駆け出した。運動は得意な方ではない。豊かな胸が揺れた。だから走るのキライ。

 必死に駆ける自分の呼吸音が、乱れる思考を駆逐する。

 早く、早く、もっと早く! 

泥だらけの地味なローファーが、アスファルトを叩く。

 よし!

 さすがに悲鳴をあげ出した心臓を無視し、街灯が照らす安全地帯に駆けこむ。灯がこんなに有り難いだなんて。

 でも、まだだ!

 歯を食いしばり、必死で重い足を動かす。

 いた。

  向こうから歩いてくるカップルに、ウルは夢中で叫んだ。

 「助けて下さい! むこうで襲われたんです。警察を呼んで、お願い!」


 どれくらいそうしていたろう。ウルはのそのそと立ち上がった。

 そうだ。

 自分もいつか守る側に立ちたい。そう強く願って、今日まで生きてきたのだ。私がトンマなのは、今に始まった事じゃない。まだ出来る事があるなら……やってみるまでだ。ウルはおぼつかない足取りで、アウルディーが言っていた、少女がいるはずの研究室を目指した。

 

 原付で、鴨川沿いを南に向かっていた十崎は、バックミラーに映る黒い四駆に目をやった。一定の距離を保っていたそれは、通行車両が少なくなった頃をみはからって迫ってきた。十崎の顔に、イタズラ相手を見つけた子供のような笑顔がよぎる。四駆が対向車線にはみだし、一気に追い越しをかけてきて……

 並んだ。

左ハンドルのマシンを駆る、男の眼と十崎のそれが至近距離であった瞬間、迷わず両手のブレーキを握り締めた。原付の鼻面を、弧を描いた運転席の扉が掠めた。

 アスファルトに、黒い悲鳴を擦り付けながら蛇行した原付は、気性の荒い馬のように、操縦者を前に放り出した。

少し先で停車した、凸凹の四駆から降りてきたのは、地味なスーツ姿の男だった。

頭から血を流し、薄目を開けて大の字になっている十崎に、急いで歩み寄る。助け起こす所か、無造作に頭を蹴りに来たばかでかい革靴を、死んだふりをやめた十崎は、素早い動きでキャッチし、脇の下へ挟みこんだ。背中を軸にして、優雅にターンすると、男を下から蹴り上げた。派手な色のスニーカーのかかとが、慌てて逸した男の顎を掠める。

バランスを崩した、男の足に下からからみつきしりもちを着かせると、抱えたままの右足を、両膝で挟み込み、ヒールホールドと呼ばれる技を決めにかかった。その気になれば、一瞬にして足を破壊することが可能なため、多くのアマチュア競技では禁止されている危険な技だ。

 男は冷静に、自由な方の足で十崎の肩を蹴り、身をひねって脱出した。両者とも身軽に立ち上がると、互いに距離を……とらなかった。

うなじの毛が逆立つような、男の右のパンチを躱しざま、十崎はタックルで片足を捕りに行く。

捕らえた。

だが狙いはテイクダウンではなかった。足に回した腕をすりあげる。

 「ぐっ」

 手首で股間を打たれ男の動きが一瞬止まると、十崎はするすると背後に回り、あごの上から首を決めた。フェイスロックと呼ばれる技だ。転倒の際に、破れたシャツの袖からのぞく擦り傷だらけの腕が、持ち主の怒りをあらわすように怒張し、見事なカットをさらけ出す。

 「あんまり知られてないんですが」

 十崎はくぐもった呻き声を、わずかに洩らすだけの男の耳元に囁いた。嬉しくて嬉しくて、仕方がないという風に。

「このまま後ろに歩くだけで、あなたは死ぬんですよ? 頸椎がポッキリ折れてね」

 突然、十崎がとびすさった。

 銀色に光るナイフが描く弧から身をかわした、十崎に向き直った男は、首の具合を確かめながら笑った。

 「強いですねぇ、油断しました……なんだか、優先順位が変わってしまいそうです」

 「あなたもなかなかのものですよ。あの日本語のうまい女の仲間ですよね? 何故、あなたが来なかったんですか?」

 「……あの女が、自分でやると言って聞かなかったからですよ。申し遅れました。私、物部ものべと申します」

 十崎は、嬉しそうに微笑んでいった。

 「……これはご丁寧にどうも。ついでに住所も教えてくれたら、特上寿司とデリバリーピザを、千人前ほど届けてあげるんですが」

 「あいにくダイエット中でして。少し運動に、付き合っていただきますよ」

 具合を確かめるかのように、軽くナイフを振ると、物部は一八〇センチ一〇〇キロはあるだろう巨体に似合わない、滑るような足取りで十崎に近づいてきた。

 立ち位置が入れ替わり、物部の乗っていたアメリカ製の凶器を背後に背負う形になった十崎は、物部の後の鍵穴の壊れた、あきらかに盗品とおぼしい改造バイクに目をやり言った。

 「言われなくても、昨日拾ったばかりの僕の愛車の仇は取らせてもらいます……」

 十崎は、両手をだらりとたらしたまま、半身になって構えた。

 当然だが、ギャラリーがちらほらと現れはじめている。次の一合で片を付けるつもりなのだろう、物部は前に出た。

 しかし。

 会心の笑みを浮かべると、十崎は続けた。

 

 「九城がね」

 

 即座に言葉の意味を理解した物部は、一瞬逆側にフェイントをかけると、大きくサイドステップして背後の敵を振りかえった。

 そして、そこには。

 遠巻きに眺める二、三人のギャラリーがいただけだった。

 悪鬼の形相で振り返ると、十崎が物部の車に、乗り込む所だった。

 「そこそこやりますが、あなたも、あの女と変わらないまぬけです。さーて、クラッチは、どーこーかーなー?」

 物部は怒りに沸騰した形相で、懐に手を入れたが、辛うじて思いとどまったようだ。

 「こんなに楽しい時間は、久しぶりです。御礼と言ってはなんですが、取引に応じましょう」

 目を見開いた物部の前で、チェロキーが、ドロドロという音をたてて、進み始めた。

 「後で、あの女に連絡します。ごきげんよう。ハハハハハハ」

 窓から直角に出した手を、ピコピコ振りながら去っていく、十崎を乗せた自分の仕事道具を、殺意に燃える眼で見送っていた物部だったが、早足で最寄りの駅に向かって歩き出す。

 その彼の背中を、つかの間の役目を終えた盗難バイクが見送った。

 

 十崎は上機嫌で、南に向かって戦利品を走らせた。血止めのタオルを、頭に巻いたその顔は、日曜日にゴルフか釣りに出かける、お父さんのような笑顔で輝いていた。

シートを前に調整しないと、足が届かないことに軽くムカついたが、そんな些細なことは問題にならないほど、ハイだった。

 「さて、役者はそろいつつあります。あとは舞台ですね」

 十崎は、右手で携帯電話を開いた。


作者より

 ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

次回から、十崎の経歴が少しづつ明らかになっていきます。

どうか、お付き合いの程をよろしくお願いします。

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