表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

神様、このギフト、返品しても良いですか?

作者: 稲盛 皆藤
掲載日:2025/12/02

 そう、この世界ではギフトと呼ばれる神様からの贈り物を賜って現世に産まれ落ちると

なっている。

 そのギフトの種類は多岐に渡っていた。



「俺は聖剣のギフトを賜ったからな。」

と聖騎士団の団長は、木製の大ジョッキでエールのような酒を豪快に飲み干して上機嫌だ。


「うらやましいなぁ、団長、俺なんて火魔法のギフトでしたが、初級ファイアーボールしか

 撃てませんよ。」

と団員の一人は自分のギフトを愚痴った。


「団長、俺なんて弓スキルでしたが、あまりに地味だったので、15才になるまでは、無能力者

 扱いで酷かったんてすから。」

ともう一人の団員も自分のギフトを愚痴りながら、大ジョッキのエールを空にした。


「そう言うなよー、こいつらにもジョッキおかわりくれるかー。」

と団長はいつもの仕事終わりの飲み会で、ニコニコと団員たちの愚痴を聞いて

コミュニケーションを上手に取っていた。


「ところで、カイトのやつは今日も来てないのか?」

と団長は眉間にシワを寄せながら長テーブルのみんなを見回した。


「ええ、団長、カイトの世界では飲み会は、パワハラ?とかモラハラ?とか何とかで

 参加しないのが当たり前とか言ってて。」

とカイトと共に任務に当たっていた者が申し訳なさそうに答えた。


「そうか、良くわからんが、異世界ではそうなんだろう。放っといてやれ。」

と理解のある団長だった。



 俺はカイト。


 この世界が嫌いだ。


 ギフトは前世の記憶を持って産まれてきたことだけだ。


 これが輪廻転生ってやつなのか?


 何か違う気がするのだが。


 一般的にはギフトを賜って産まれるので、適性に合致した仕事がすんなりと見つかって、

生きることに違和感など微塵も感じずにノーストレスで生きてるやつらばかりだ。


 それに引き換え、俺なんて何の職業的メリットも見つからず、聖騎士団しか行く所がなかった。


 だが、前世の知識を活かしてこれまで生きて来られた事には多少感謝している。


「神様どうして、俺に魔法と剣の世界で役立つギフトをくれないんだよ。

 ギフトが前世の記憶だけって何の冗談だよ。」

とカイトは心の底から愚痴った。


「前世の記憶なんて、容姿のことでいじめられて引きこもり、

 彼女居ない歴イコール年齢の悲惨な人生だったのに、

 転生してもまた底辺。」

と更に神様に恨みを吐いた。


「神様後生だから次は俺にTUEEE力を下さい。」


 実際、何周目なのだ。

 カイトがそれらを甘受し、愚痴ではなく、困難を乗り越えるまでカルマは続くのだろうか。


もしよろしければ、ブックマークや評価などで応援お願いいたします。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ