ナウイ所長と昭和からの使者
所長(ドヤ顔で腕を組み)「いや〜、この間の申告データ、ナウイ出来栄えだったな〜!いや〜ナウかった、実に!」
森「……え、所長、今“ナウイ”って言いました?」
椎名「ナウイって、絶滅危惧語じゃないですか?」
栄田「ていうか、“ナウイ”って今どき言葉にして発する人いたんですね……都市伝説かと思ってました」
所長(得意げに)「お前ら知らんのか!“ナウイ”ってのは“今風でイケてる”って意味だぞ!当時はそれでバカウケだったんだから。“ナウなヤングにバカウケ!”ってな!」
椎名「情報が強すぎる……“ナウなヤング”って、何十年前の人類ですか……?」
森「ていうか所長、その“バカウケ”って、今はお菓子の名前ですよ」
栄田「もうやめましょうよ。ナウイもバカウケも、会話に出てくるだけでこっちのHPがゴリゴリ削られてます……」
所長「はっはっは!いや〜、時代は巡るっていうだろ? そのうちまた“ナウイ”が流行語になるって!間違いない!」
森「その時代来る頃には僕ら定年してますよ」
椎名「もはや前世で流行ったレベル……」
所長「それにだな、昔は“アベック”が“ハイカラなサテン”で“トレンディー”な会話しながら“クリソー”飲んでたもんだよ!」
栄田「単語の密度がすごい!ハイカラ?サテン?クリソー??」
森「もう“昭和ワード詰め合わせパック”じゃないですか……」
椎名「会話じゃなくて呪文ですよそれ……」
所長「いやいや、君たち、全然風情がわかってないな〜!そういうのが“ナウイ心”を育てるんだよ!イマドキの若者は、心がナウくない!」
森「なんですかその評価軸……“ナウい心”って……!」
椎名(立ち上がりながら)「じゃ、自分もナウなアベック気分で郵便局行ってきます……所長の語彙、強すぎて脳がバグりました……」
栄田「アベック気分って何!? どういう精神状態!?」
椎名「わかりません……自分でももう何が正解なのか……」
森「もう午後の仕事、全部“クリソー”ってことにしません?」
所長(満足げに)「よしよし、職場がナウくなってきたな!」
全員「なってません!!!!」
現代の若者にはほぼ通じません!
使うときはご注意を……
※ただし、所長が言うと100%威力を発揮します。




