ケチな所長の節約術
栄田「……お湯、出ないんだけど」
椎名「え、また給湯器壊れた?」
森「朝からずっと水だよ。冬場にこれは地獄すぎる……」
所長「ああ、それな。ガス止めた」
一同「……え?」
椎名「ガス会社の都合じゃなくて……?」
所長「俺が止めたんだよ。節約、節約」
栄田「いやいやいや! 給湯器って生活インフラですよ!?」
森「せめて相談してくれませんかね、職場なんですから!」
所長「大丈夫だって。電気ケトルあるだろ、あれでなんとかなる」
椎名「お湯、全部あれに頼るつもりですか?」
所長「そう。あれがあればカップ麺もOK。無問題」
森「いや、洗い物とか、手洗いとか、全部は無理でしょ」
栄田「お客様に出すお茶も……?」
所長「うむ。ケトルで沸かして、一杯ずつ丁寧に」
椎名「時代は手間をかける接客、ってことですか」
所長「そういうこと」
森「ただの手間かけさせるケチでは……」
椎名「お湯の出る事務所に転職したい……」
所長「ほらほら、今日も“節約の美学”でがんばってこー!」
一同「……はぁ」
ケチすぎて、ガスの元栓まで閉めてしまう所長・・
うそのような・・これホントの話
基本料金をケチってしまう所長でした。