表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
59/73

ぽえむ

 世界と心が切り離されてしまったから

 風も木々も私を喩えてくれなくなった


 朝焼けのまぶしさに目を細めて

 次第にいつもの温度へと変わっていく現実に

 アスファルトのざらつきに触れて抗う


ーーー


 切なさは

 私の心がまだ死んでいないことを証明してくれている

 悲しみは

 私の心がまだ腐っていないことを教えてくれている

 苦しみは

 私の心がまだ壊れていないことを

 壊れることができないことを

 私につきつけているのだ


ーーー


 否定した己の弱さが

 醜さが

 人々を見る私の目を濁らせ

 憎しみを醸している

 だから私たちは

 永遠にわかり合うことなどできないのだ


ーーー


 いつか死ななくてはならないことではなく

 今この瞬間に死ぬことができないということが

 私たちの生をどれだけ苦しめてきたことだろうか

 そしてこの残酷な一瞬は永遠となり

 痛みと不幸だけが不死をあらわす


 望まぬ不死だけが現実となり

 望んだ幸福だけが妄執となる

 それが生命の定めであると

 定めたのもまた生命なのだろう


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ