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人生
雲の少ない空を見るたびに
少しだけ自分が世界に認められているような気持ちになる
千の知らない人間の褒め言葉よりもずっと
林の中にある古い墓場の片隅で
木漏れ日の下
第一級の生命たる雑草どもの上に寝転んで
雑考に耽る
これぞ人生 すばらしき時間
この時のためだけに生きているような
そんな誤謬さえ浮かんでくる
生命の温度とは
照り付ける太陽と
容赦なく打ち付ける雨脚
剥がれ落ちていく垢と
堪えていれば引いていく微かな股間の痒み
これぞ人生 すばらしき時間
この時のためだけに生きているような
そんな誤謬さえ浮かんでくる




