さしすせそは言いづらい
特にタイトルは意味がありません
いちいち考えるのが面倒くさかったので
世の中の様々な名称のうちの何割かはこういったものです
運の悪い人は自分の名前がそういうふうにつけられています
いやでも何らかの願いや期待を込めて付けられた名前というのも
それを背負う人にとってはそういいものではないかもしれません
名前は適当につけられるくらいがちょうどいいという場合もあるかもしれませんね
ともあれ私は名前というものにあまり価値を見出してきませんでした
友達の名前を覚えるのは苦手でしたし
自分を名前で呼ばれるのも好きじゃありませんでした
というか自分の名前が好きじゃありませんでした
かっこ悪いなぁ
呼びにくいなぁと
何度思ったかはわかりません親不孝なことです
今でも時折そう思います
頭ではそう悪くない名前だと思ってはいるのですが
利便性というのは重要なことで
名乗るたびに
新しい友達ができるたびに
私は違和感を感じるのです
とはいえ別の名前がよかったなぁとまで思うことはあまりなく
ちょっと気持ち悪いなという程度の話です
私は時々動物の名前が羨ましいです
動物の名前というのは必然的に呼びやすい名前ばかりです
ブタ キツネ サル イノシシ ウシ ネコ イヌ
どれも呼びやすくて響きもきれいです
それに比べてニンゲンというのは嫌な名前です
でもヒトという響きは好きです
でもヒトさんというのは気持ちが悪い
ブタさんキツネさんは気持ちがいいイノシシさんウシさんも悪くない
でもサルさんネコさんイヌさんはなんか変
おさるさんネコちゃんわんちゃん
人間というのは名前を呼びやすいように作り替えるのが得意みたいです
私にも呼びやすいあだ名がありました
でもそれはどこか情けない感じがして
私自身が思う私自身のイメージとはかけ離れていて
私はどんな自分を演じて生きればいいのかわからなくなってしまいました
これに関してはツいてなかったとしか言いようがありません
誰が悪かったわけではありません
名前にふさわしい自分になれなかったことが悔やまれます
そういうわけでさしすせそ。サ行は少し言いづらい。
最近唾を呑みこむと喉に痛みを感じます
病院には行きたくありません
定期検診をしないせいで重い病気の発見が遅れて
それで死ぬのもまぁ悪くないなと思っております
少しくらいは後悔するでしょうけども
これ以上生きなくていいのだという安堵に勝ることはないでしょう
まぁでも下手すると長い闘病生活となる可能性もあるので
これに関しては運次第かもしれませんね