でくのぼう/ 寂しさの根元/ 星に願いを
でくのぼう/
尽きた星の
光
ひとつ
まばたきの
ほかには
拾い上げる
すべも持ちませんでした
寂しさの根元/
この瞬間も
なお
遠ざかっていく 銀河と
吹きかけた 息の
マグカップの
縁までの 波紋と──
星に願いを/
触れているときに
触れられていると
見つめるときに
見つめられている、と
感じたい
心、同じように
とは
言わないから
吼えつづける
日々に
こだまする
この果てもない
寂しさに
ただ
頷きあうような
目配せ
あなたが
ひとりぼっちじゃないように
わたしも
ひとりぼっちじゃないと
わたしとあなたが
一人であることと
同じように
感じてみたい