外に出る話
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「そろそろ外に出てもいい頃ですね。」
「えっ、今なんて言ったの?」
「ですからそろそろ外に出てもいい頃かなと言いました。」
この1年頑張って地獄・・・辛い修行を生き抜いたかいがあった。いや実際は何回か死にかけた事がある。武器の扱いでは実際に刺されたり斬られたりする事は当然のようにあり、彼女いわく
「いつどんな時でも気を抜かず油断していないかを確かめるため」 だそうだ。
魔法訓練の時も手取り足取りのあま~い教え方を想像していたが、どの魔法がどのような威力や効果をもつのか身をもって体験させられた。当然その過程で何度か死にかけた。
「しかし、外とは言っても森から出ても以前聞いたように砂漠や荒れ地しかないなら出る意味がないんじゃないか」
「いえそんな事はありません。確かに以前そのように話しましたが全く住める場所が無いと言うわけでは無いのです。」
あらためて地理を聞くと森の北には大きな山があり、南は草原や沼地、西には海があるそうだ。
「それで外に出て早速人間を滅ぼしに行くのか?」
「今のご主人様が人間の街に行っても集団でボコボコにされるのが落ちです。ご主人様は冒険者で言うならC級位の実力しかありませんから、なので仲間を集めつつ実戦で力をつけていくのがいいと思います。」
「あんだけ頑張って修行をしたのにC級なんだ・・・。まぁまずは仲間を集めるには同意するよ、まず何処に行けばいいんだ。」
「そうですね。いくつかの候補地があるのでどこに行くのかはご主人様に決めていただきたいと思います。」




