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JS・異世界転生して魔王と体をシェアする  作者: もちのすけ三郎
白竜討伐ノ章
9/40

王の城へ!?ー3

「す……凄い……」

琴子は城内の明るさに、つい声を漏らす。

城内は、大量に壁に設置された丸いガラスの中に入った炎のお陰で、昼間の様に明るかった。

壁の明るい黄金色、床にしかれた絨毯の赤色も、明るく見えるのに影響しているのかも知れない。

「闇と言うのは性質的に「魔」を引き付けます。だから城内は、昼夜問わず明るくしているのです」

一番前で琴子達を先導しているホオジロが言う。

「確かにちょっとだけ力が弱くなってる感じがするな……。」

ガイムが自分の手を眺めながら……自分の魔力を見ながら言った。

コツ、コツと階段を上り二階に上がると、まず目に飛び込んで来たのは、琴子の身長の3倍程度ある、豪華な装飾がなされた巨大な扉だった。

「この扉の先に王がおられます。……くれぐれも、節操の無いように……。特にガイム!!」

「へいへい、わかっとりますよ~」

ガイムはホオジロの言葉にヒラヒラと手を振った。

どうやらマトモに聞く気がないらしい。

「はぁ……、それでは、いきますよ」

ギィ、と言う音が鳴り、ホオジロが扉を開けた。

瞬間、とんでもない圧力が扉の中から放出され、大量の目が琴子達を一斉に見る。

(おーおー、国の幹部クラスが勢揃いか、ったく、中々良いお出迎えしてくれんじゃねぇの)

「……なんでそんなに余裕なのぉぉ……」

あまりの圧力に、琴子の足はガクガクともの凄い勢いで震えていた。

「琴子様!さすがに震え過ぎです!頑張って!頑張って押さえてください!」

琴子の耳元でスズナが小さく耳打ちする。

しかし、スズナもそう言ったが、心の中では、

(でも……この圧力をこんな子供が耐えられるわけない……)

そうスズナが思い、琴子の足がもう立たなくなりそうになっていたとき、

「皆の衆、そんなに殺気立たんでもええわい」

優しい、老人のしわがれた声。

その声が発せられた瞬間、琴子達にかけられていた圧力がスウゥと、空気の中に霧散し、消えた。

琴子が顔を上げ、前を向くと、これまた宝石が嵌め込まれた豪華で巨大な椅子に、丸い卵のような体に、立派な髭を蓄えた老人が座っていた。

「ほれ、こっちによれい」

その言葉に、ザザッ!と琴子達の前に立っていた人の壁が割れ、琴子達と椅子に座っている王との間に、道が出来た。

その道を琴子が恐る恐る通り、王の前に到達した。

「ははっ!王の側近の奴等が俺らの為に道を開けてると思うと爽快だなぁ!おい!」

ガイムは道を開けた幹部達を挑発するように言う。

……よく見ると、琴子以外は全く恐る恐るではなかった……。

「ふぉふぉふぉ!元気がいいのう!のう勇者!」

「ははは……そうですね、国王様……」

王が隣に控えていた、黒髪で中肉中背の、普通そうな男性に楽しそうに、そう言った。

「でも……罰にあんな小さな子が選ばれちゃうとは……。ちょっといけない事しちゃったな……」

その普通そうな男は琴子を見ると、少し肩を落として何か小さな声で言った。

「まぁ……とりあえず、ようこそ魔王!我が城へ!わしの名前は「ヴァノウ」!んでこっちのひょろい男が「勇者アサ」じゃ!よろしく頼むぞ!はっはっは!!」

ヴァノウは小さく丸い体を揺らして、楽しそうに言った。

「……んで、ヴァノウさんよぉ、今日は何のご用で俺達魔王軍をお呼びになったんで?……まぁ、俺達を呼ぶと言う事はただ事ではないという事なんでしょうが」

国王にも物怖じしないガイムが、大声でヴァノウに言う。

「ふぉ!ふぉ!その通り、ただ事では無いんじゃよ。…だから君達の所に仕事の「依頼」をしようと思ってのお!」

「ああ!?依頼?俺達は何でも屋じゃないつーの!」

「今は何でも屋ですよ」

ガイムの言葉にベルゼブブが冷静に突っ込む。

「……それで、なんのご用何でしょう……?」

琴子が小さく震えながら言うと、

「お!よく聞いてくれたのう、魔王!……実はちょくり面倒な魔物が北の山脈に現れてのう。それが中々危険と来たもんだ。だからお主達にそのモンスターを討伐してきてほしいんじゃよ!」

ヴァノウは豪快に笑って、そう言った。

読んでいただきありがとうございます!

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