Fifth……Ryohei end
リア友ちゃんからのリクにお応えして続編です
楽しんでいただけると嬉しいです!!
「「「かんぱーい!!!!」」」
アルバムは大ヒット。記録的セールスを打ち出し、初の全国ツアーも大成功
私もスタッフの一員として鼻が高い
今日はそのツアーの打ち上げ
このお店は宴会用の個室性のお店で、私達はその一室を貸し切って打ち上げを行っていて、私はビールの入ったグラスを片手に、楽しそうなメンバー4人を眺めていた
「うーちゃーん」
ふと気づくと、いつのまに来たのやら透太さんが私のすぐ横に座っていた
「透太さん?どうかしたんですか?」
「えへへ〜」
訊ねると、むぎゅう、と抱きつかれた。よく見ると頬が赤い
……酔っぱらってるな、これ…
きっとそう言う私も酔っぱらっているのだろう
抵抗もせずに抱きつかれたまま2人してふにゃふにゃ笑っていると、ふと目線を感じた
視線を巡らすと、こちらをじっと見つめる凉平さんがいた
思わずドキリ、と心臓が跳ねる
あのレコーディングの日からの凉平さんのアピールはすごくて、私はそれに惹かれている自分を知っていた
酔いとは別の火照りが頬を支配する
思わず手にしていたビールに目を落とし、グラスに口をつけた
ちびちびとビールを喉に流し込んでいると、葵さんと大輝さんもやってきた。岳さんも一緒だ
みんな頬が微かに赤くて酔っぱらっているのが分かった
それに凉平さんも加わり、みんなで語らいながら飲む
「今回のツアーは楽しかったな〜」
「初の全国ツアーなんてドキドキしたけどな」
「まあお前ら頑張ったよ。アルバムも良かったしな」
「岳さんの言う通りですよ、皆さん頑張ってましたから」
「うーちゃんに言ってもらえるのは嬉しい〜」
「俺に言われるのは嬉しくないのかよ」
「岳さんに言われるのも嬉しい〜」
「てか透太お前うーちゃんに抱きつくなよ」
「いーじゃんいーじゃん」
お酒があまり強くない透太さんはすっかり酔っぱらいで、ふにゃふにゃと笑いながら私に抱きついている。私も酔いのせいか、あまり思考が回らなくてふわふわした気持ちで抵抗もせずにやっぱりふにゃふにゃと笑っていた
そのうち、酔っぱらった透太さんは私の膝を枕にして子どものように寝入ってしまった
「あららら透太のやつ寝ちゃったか」
岳さんが透太さんの顔を覗き込むと、葵さんも同じように私の頭越しに透太さんの顔を覗き込んだ
「起こします?」
「いんや寝かせとけ寝かせとけ。ツアー終わりで疲れてんだろ」
岳さんは笑いながら軽く手を振って、他のスタッフさんの所へ行ってしまった
ぼんやりした頭で透太さんの頭を撫でていると、後ろから大輝さんが抱きついてきた
「ん?大輝さん?」
「俺もうーちゃんぎゅーってするー」
大輝さんもふにゃふにゃ笑いながら私の首に腕を絡めた。ぴたり、と首筋に触れた大輝さんの頬はお酒が入っているせいか火照って熱い。その熱をくすぐったく感じながらも思考がおぼつかず抵抗はしなかった
しばらくすると、大輝さんも私の背中に半分凭れかかるような形でうとうとし出した
「大輝さん」
「んー?」
呼びかけると、眠そうな甘ったるい声が返ってきた
「少しお手洗いに行ってきますね」
苦笑しながら首に絡められたままの大輝さんの腕を外し、膝の上の透太さんの頭をそっと下ろして立ち上がった
ふらふらした足どりでトイレから出てくると、通路によく見知った人影が壁に背を預けるように立っていた
「凉平さん?」
声をかけると、凉平さんはゆっくり顔を上げた。その紅茶色の瞳が私を映す
「どうかしたんですか?」
ゆっくり歩み寄ると、急に腕を掴まれ、引っ張られた
「きゃっ」
バランスを崩した私は引っ張られるままに近くの部屋に引きずり込まれた
部屋は使われていなくて静かだった。私を引きずり込んだ張本人の凉平さんは、部屋のドアを閉めると私をドアのすぐ横の壁に押しつけた
「あ、あの…凉平さん…?」
私の視線がせわしなく動く。何を見ればいいのか分からない
真正面に凉平さんの顔、左右には凉平さんの両腕がつかれていて逃げられない
……距離、が、ちか、い
そうでなくともこちらは相手を意識している身なのだ。どんなに普段普通に接することができていても、こんな状況にされたら平常心ではいられない。私の小さな心臓はこれでもか、と言うくらいの速さで高鳴っていた
急に凉平さんの顔が近づいてきた。驚いて顔を上げた瞬間口を塞がれた
「!?」
……凉平さん自身の唇で
思わずぎゅうっと目を瞑る
強張った肩に凉平さんの大きな手が触れる
なかなか唇が離れなくて、息が苦しくて、顔がひどく熱くて
唇が離れたと思ったら頬に手をあてられ、再び引き寄せられて唇が触れる。それの繰り返し
引き離そうとして凉平さんの胸板を押すと、その両手はいとも簡単に束ねられて掴まれてしまった。後ろは壁、頬に手、腕は掴まれて。逃げられなくて
恥ずかしいのと息が出来なくて苦しいのとで顔が赤くなっているのが自分でも分かる
でもどこかで嬉しいと思っている自分がいる
やっと唇が離れて
ずるずると壁に背を這わせて座り込んだ。酔いはすっかり冷めてしまっていた
「りょ、凉平さ…」
顔を上げると、凉平さんの真剣な紅茶色の瞳とぶつかった。凉平さんがゆっくりしゃがむと、その瞳と私の瞳が同じ高さになった。ドキリ、と心臓が大きく跳ねて、元から熱かった頬が更に熱くなる
凉平さんの手が伸びて優しく私の髪を耳にかける。ゆっくり顔が近づいて
「…好きだよ」
ふわり、と囁かれた
思わずびくり、と肩が揺れる
ドキドキして、胸の鼓動が凉平さんにまで聞こえてしまうんじゃないか、ってくらいで
どうか聞こえないで、どうか気づかないで、と願っているのに
「そんなドキドキされると俺が困るなあ」
なのになんで分かってしまうの!?
かぁっと熱くなった頬を隠すため、顔を両手で覆うとその手の甲に優しくキスを落とされた
「手、どけて」
優しくて甘い声音に、そろりそろりと手をどかすと優しい笑みを浮かべた凉平さんがいた。そっと瞼に唇が触れて、額、頬、とキスを落とされて。最後にゆっくり後頭部に手をまわされて唇同士が触れあった。さっきみたいな長いものじゃなくて触れるだけの
「うーちゃんは、」
言いかけて少し目を逸らした凉平さんを見つめる。言葉の続きを待つように微かに首を傾げると、凉平さんは目線を私に戻して口を開いた
「俺のこと、好き?」
その質問の答えに迷いはなかった
大きく頷いた途端にぎゅうっ、と抱き締められた
「…ちゃんと、言って…ほしい」
耳元で凉平さんの声が聞こえる。ぴったりと密着した体を通して凉平さんの鼓動が伝わってくる。それは確かに私と同じ速さで高鳴っていた
「っ…」
凉平さんの背中にそろそろと腕をまわし、強く抱き締めた
「…っ好き…です…」
ぎゅーっと腕に力を込められて、その力の強さすら嬉しくて
「私はっ…凉平さんが、好き、です…」
「…うん」
凉平さんの背中にまわした腕に力を込める
「…嬉しい」
ぽつり、と耳元で囁かれた言葉に様々な感情が一気に込み上げて
ゆるり、と抱き締められていた腕が緩められて
顔を上げれば微かに頬の赤くなった凉平さんが見えて
どちらからともなく唇を合わせた
幸せで、幸せで
…このまま2人一緒に溶けてしまえればいいのに
そう思った
ゆっくり唇が離れて
ふにゃりとした笑みを浮かべれば、微笑み返してくれて
私から抱きつくと、上から凉平さんの声が降ってきた
「…ねえ、うーちゃん」
「はい?」
「…さらっていい?」
「…はい」
私はそっと差し出された彼の手をとった
楽しんでいただけたでしょうか?
この続編は
『もしこの後うーちゃんがを好きになったら…?』
というコンセプトで書いています
次は大輝さんエンドの予定です
亀更新ですが次も頑張りますのでよろしくお願いします!!




