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You Love Me!!  作者: 蒼威月
2/8

Second


続きです



意外と早く書けたなーっと思っております

この話は4話完結の予定です


今回はラインが曖昧なので一応指定つけました



楽しんでいただけると嬉しいです


しばらく動けずにぼんやりしていると、またスタジオに誰か入ってきた

振り返ると、大輝さんが立っていた

「…大輝さん…どうしたんですか?」

真剣な大輝さんの瞳に気圧されつつ聞くと、大輝さんは私の隣、さっきまで凉平さんがしゃがんでいたところにしゃがんだ




「…さっき凉平に告白されてた」

疑問形じゃない。断定形で言われた。つまりはさっきのことを見られていた

自分の顔が一気に赤くなるのが分かってつい俯くと、そっと頬に手を当てられ、優しく顔を上げられた

「!?」

驚いて目を瞬かせる私を覗きこむように見る大輝さんの目は真剣で。逸らすことが出来ず、至近距離で見つめあう形になる

「…あ、あの…大輝さ…」

「凉平に先越されたけどさ」

沈黙に耐えきれず大輝さんを呼ぼうとしたけど、遮って言葉をつむぐ大輝さんに何も言えなくなる

「俺もうーちゃんが好き」

「へ!?」

驚いて瞬きの回数が多くなる

「好き」

そう呟いた大輝さんの声が妙に色っぽくて心臓が跳ねた。大輝さんの顔が近づいてくる。思わずぎゅうっと目を瞑ると、頬に少し湿った柔らかい感触

目をそろそろと開けると、大輝さんの顔が至近距離にあって。一気に頬が紅潮した

「…俺を選んで。お願い」

真剣な大輝さん。その瞳が捨てられた子犬みたいで、つい頷きそうになるのを堪えた

彼はもう一度私の頬にキスをすると、ゆっくり立ち上がった

呆けた顔で大輝さんを見上げる私

「…考えておいて」

大輝さんは微かにかすれた声でそう言い残して、足早にスタジオを出ていった




なんなんだ

なんなんだみんな

なんでいきなり告白なんか

しかもなんでよりによって私なの?

スタッフさんにもっときれいな人だっているのに

なんで私?




私は混乱したまま朝を迎えた

寝た気がしない

ふらふらと朝食に向かうと、みんないて。凉平さんと大輝さんの顔が見れない

「…ん。……ちゃん。うーちゃんってば」

呼ばれる声で、さまよっていた意識が浮上した

「へ?あ、なんですか?」

私を呼んでいたのは岳さんだった

「大丈夫か?いやさ、葵がまだ起きてないから起こしてきてほしいんだけど」

「葵さん?」

そう言えば葵さんがまだいない

「分かりました」

私は頷くと、テーブルを立って部屋を出た




葵さんの部屋はたしかここのはず…っと

葵さんは少し寝坊癖というか…朝は低血圧らしく、起きるのが遅いことが多い

今日みたいな泊まり込みのレコーディングの日は、大体私や、岳さんやメンバーが起こしに行くのがお決まりになっている。もっとも普段もそうなのだが

軽くドアをノックしても返事はない。これもいつものことなので、スペアキーを使って勝手に部屋を開ける

奥に進むと、案の定ベッドの上に布団にくるまれたイモムシみたいな物体がいた

肩であろう部分を軽く掴んで揺すってみる

返事はない

くるまっている布団を軽く剥いでみる

もそもそとくるまりなおす

始末におえない

「葵さん!朝ですよ!」

肩を揺すりながら言うと、ようやく返事があった

「早く起きてご飯食べちゃってくださ…ってきゃあ!?」




急に腰の辺りをひっぱられてバランスを崩した

おそるおそる瞑っていた目を開けると、私はベッドの上で、葵さんの頭を抱き抱えるような形になっていた。私の腰の辺りにはがっちり葵さんの腕が巻きついている

「あ、あの!?葵さん!!」

慌てて葵さんの腕から逃れようと、じたばたすると腰に巻きついていた腕が更に巻きついてきた

「葵さん!!葵さんってば!!」

葵さんを呼びながら暴れていると、ふっと葵さんの目が開いた

「あ、葵さん…起きたなら離してください…」

自分の顔はきっと真っ赤だ。葵さんは眠そうに目を瞬かせると、ゆっくり体を起こした。腕は私の腰に巻きついたままだ。必然的に私も一緒に起こされ、膝だちで葵さんに抱きつくような形になる




「あ、あの…葵さん…離してください…」

自分のお腹の辺りにある葵さんの頭を見ると、滅多に見れない葵さんのつむじが見えた

…つむじかわいいなぁ………じゃなくて!!

「あの、葵さん…寝ぼけてます?離してほしいんですけど…」

そーっと肩を押して離そうとしたけど、葵さんは離れない

「あ、葵さ…」

「寝ぼけてない。聞こえてる」

やっとまともな返事が返ってきた

「あ、あの、なら離してく…」

「昨日」

言いかけた言葉は葵さんに遮られた

「へ?」

「凉平と大輝に告白されたろ」

「え!?なんで知って…って見てたんですか!?」

「ん。凉平が告白するのは大輝と透太と見てた」

透太さんまで見てたの…!?

「で、その後大輝が入ってって、俺はそれを見てた。透太は凉平追っかけてったから大輝が告白したのは知らない。たぶん凉平も知らない」

「そ、そう…なん…です…か…」

何て答えればいいのか分からなくて、曖昧な返事を返した

「てか、葵さん、そろそろ離してくださ…」

「ムカついた」

「へ?なんで…」

「なんかムカついた」

訳が分からずに首を傾げていると、葵さんが顔を上げた

「あ、あの…?」

くい、と腕をひかれて、ベッドに座りこむ

すると葵さんが顔を近づけてきた。葵さんは、そっと私の耳元に顔をよせると、口を開いた

「あんたをあいつらにとられるのがムカつく」

妙に艶を含んだ低い声に背中がぞくっとした

「あ、あの…あの…」

戸惑っていると、すっと首もとに葵さんが顔を埋めた

「あ、あの!?葵さん!?」

慌てて肩を押そうとすると、両手を束ねられて掴まれた。動かそうとしても動かない。そうこうしているうちに、葵さんの空いている方の手が私の肩にのせられた

抵抗しようにも手は動かせない。後退しようにも肩を捕まれて動けない

「あ、葵さっ…」

震える声で葵さんを呼ぶと、再び耳元で囁かれた

「俺のもんになって」

「ふぇ!?あ、あの…葵、さっ…!!」

やっぱり妙に艶っぽい低い声と、再び首もとに埋められた葵さんの顔。首筋に葵さんの吐息がかかってくすぐったい

「あ、葵さんっ………い゛っ!?」

急に鎖骨の下辺りに走った小さな痛みに声が出た

……痕、をつけられた

理解すると同時に、顔に熱が集中するのが分かった。慌ててじたばたすると、葵さんはあっさり離れた。手も解放された

「あ、あのあのあの…葵さ…」

痕の部分を手で抑えながら葵さんを見上げると、葵さんは真っ赤な顔で私を見ていた

「…俺は本気。あいつらに負けたくない。好きだ」

跳ねた心臓は一気に駆け足を始めた

葵さんは更に真っ赤になると、ぷいとそっぽを向いた

「…メシ、食べる」

「へ?…あ」

唐突すぎて一瞬ぽかんとしたけど、葵さんの言葉で本来の目的を思い出した

「あ、はい。い、急いで来てくださいね」

そう言って、慌てて葵さんの部屋を飛び出した




葵さんの部屋を出ると、私は近くの洗面所に飛び込んだ

「うわっ」

「きゃっ」

すると、先客がいたようで誰かにぶつかった

「す、すみません…」

おそるおそる顔を上げると、ぶつかったのは洗面所で髭を剃っていた岳さんだった

「なんだ、うーちゃんか。そんな慌ててどーしたのさ。葵起きた?」

「あ、はい。葵さんなら今…」

「そ。…葵に襲われたでもした?」

「ふぇ!?」

急に方向転換した岳さんの質問にまぬけな声が出た

「図星だね。うーちゃん嘘つくの下手だよね」

「え、えーと…」

「ついでに凉平と大輝ともなんかあったろ」

「ええ!?」

「ほら当たりだ」

この人の勘のよさにはいつも驚かされる

「い、いえ…その…」

「ま、大体分かるけどね。うちのメンバーはみぃんなうーちゃん大好きだから」

「え、と…その…」

「大方告白でもされた?」

岳さんの言葉に、昨夜の凉平さん、大輝さん、さっきの葵さんがよみがえった。しゅぼっと顔に火をつけられたような感覚

「あらら〜当たりだね、こりゃ」

真っ赤な私の顔を見て、岳さんがにやにやと笑う

「ま、うちのメンバーは恋愛がらみでどうにかなるようなやつらじゃないからいいけど」

岳さんは無責任にそう言うと、ひらっと手を振って洗面所を出ていった

岳さんがいなくなると、私は鏡を覗きながら、おそるおそる着ていたTシャツの襟をどかした

ちょうど鎖骨の下。襟で隠れる辺りに真っ赤な花が1つ

鏡の中の私の頬が一気に紅潮した

ちょうどTシャツで隠れる位置にほっとすると同時に、隠れる位置につけたのはわざとだったのかな、と思った。優しい葵さんならやりかねない。きっとそうだ。葵さんなりの気遣いにそっと微笑むと、私は洗面所を後にした



楽しんでいただけたでしょうか!?



次も頑張りますのでよろしくお願いします

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