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~番外編~子供はまだ?と聞かないで。最終話。

注意※ 

今回、初めてあからさまな性に関する描写があります。本編では語られなかったイケメン夫がいる世界の性事情が明らかに。これは本編で入れるか迷いました…結局番外編になりましたが。そもそも、女1未満の世界で普通に暮らせることがオカシイわけです。

苦手な方はスル―してください。

念のため、R15指定を入れました。


※評価の別れるラストだと思いますが、拙い作者なりの最終話です。よろしくお願いします。

~新婚夫婦の悩み編~子供はまだ?と聞かないで。これにて終幕。


 無事に式を終え、本格的に夫婦なんだなと実感している。実感はしてるんだけど…新婚初夜がまだなのはいかがなものか…いくら純情でもおかしくない?

 むー、まむしドリンクでも飲ませる…?いや、いっそバイアグラ…どうしよう、こんなの相談しにくいしなー。

 私がそうやって悩んでる頃、同じように彼もそのことについて悩んでいた。ちなみに今日は久しぶりにお休みなのだ。

 

        ◆   ◆   ◆


 現在僕の手には、おじさんから借りた18禁無修正アダルトビデオ、…ばっちり見てしまった。

 異世界旅行で見た交尾特集なんて吹き飛んでしまった。ど、どうしよう、こんな行為を杏子さんにしないといけないのか…?というか、僕のアレは何も反応しないんだが…もしかしてこれは、ふ、不能という病気なんだろうか…!

 ビデオのようになったことが無いことに愕然としてしまった。

 杏子さんがたまに布団で顔を赤らめてそわそわしていたのは、きっとこの行為を期待していたんだろうと、やっと理解できた。

 理解はできたけど…起たない…どうしよう、こんなこと誰にも相談できない。


---差し出がましいかもしれませんが、一度、元の世界の最古の長老に聞いてみてはどうですか?原因が分かるかも知れませんよ---


 ナビさんにも心配されてしまった…。

 そう、結婚式を大々的にしたのはいいけれど…会う人に必ず「子供はまだ?」「早いうちに産んだ方が子育ても楽よー」「じゃんじゃん産ませなさい、おばちゃんたちが面倒みてあげるけん。」

 とにかく「子供はまだ?」攻勢がすごいのだ。僕たちとしては、そもそも世界を超えて結婚したわけだし、仮に性行為ができたとしても妊娠できるかもわからない。

 それは杏子さんにもいずれ話そうと思っていたんだけど…アレが起たないのならまた話は違ってくる。というか、杏子さんに見捨てられるかもしれない!


 僕たちの世界からごく少数の女性を残して、すべて消えてしまった事実を知る最古の長老…彼に会えればなにか分かるかもしれない。

「ナビさん、僕の元の世界の最古の長老に面会申請を出してくれないか? 異世界人の女性と結婚した報告と彼女との子供が望めるのか話をしたいと伝えてくれ。」


---承知しました。少々お待ちください……、すぐに長老が面会を受けるとのことです。ただし、その女性を連れてくるのが条件だと---


「…杏子さんもか…仕方ないか、その条件でいい。面会の日にちと時間が決まったら教えてくれ、僕はこれから杏子さんに話してくるから」


---承知しました。面会日と時間を決まり次第お知らせします----


「うん、よろしく頼むよ。」

僕は会話を止めて、キッチンにいる杏子さんのところへ急いだ。

 

                   ◆ ◆ ◆


 そんなやり取りがあったとは知らず、キッチンでお菓子を焼きながら夜のことについて悶々と悩んでいた。

「杏子さん、僕と一緒に僕の世界に行ってくれないか?」

 いきなりのことにびっくりしたけど、真剣な顔つき…これはふざけてるとかじゃなさそうだね。

 男だらけの世界に来てくれって言うんだから、何か理由がありそう。


「何かあったの? そんな顔して…」


「…僕のアレが…その、なんというか…、新婚初夜をどうしたらいいか相談したら、破廉恥なビデオを貸してくれたんだ。…で、えっと…、それを見て思ったんだけど…」

 もじもじして何が言いたいのかはっきりしない、まさか私がお菓子焼いてるときにエロビデオ見てたの?

「…アレが起たないんだ! その…杏子さんが性行為を期待してたんだって、さっきのビデオ見て気付いたんだ。だけど、僕のアレは…その…排泄以外の機能はないと思うんだ…」

だから、それを確かめに元の世界に行きたいんだと彼はつぶやいた。


「僕の意識の中に、性行為に該当するものがないんだ。杏子さんの世界で言う<欲情>や<性欲>とかいう物がないんだ。好きだとか愛しいとか、嫉妬したりとかはあるんだけど…」

生殖本能に関する感情が無いのかもしれない…という彼の発言はかなりびっくりした。


「うそ…、純情なだけかと思ったら…まさか生殖本能そのものがないってこと?」

でも、昔は普通に暮らしてたんだよね?誰か意図的にコントロールしてるとか?


「だから、その辺の事情を知っている最古の長老に面会を頼んでるんだ。性行為はできるのかと、杏子さんとの子供ができるのかできないのか…可能性を知りたいんだ。来てくれるかい?」


「子供はね、正直言って期待してないんだ。無理なら養子でももらえばいいかなとかも考えてた。だって暮らしてた世界が違うんだよ? でも、…ずっと繋がりたいと思ってた。私に魅力がないのかって今も悩んでたし…。そういうのができないってわかって、ちょっとホッとした。」

結構真剣に悩んでたのだ。私で起たないのかと思ったら、もともと起ったことがないのなら気は随分楽になった。


「うん、行くよ、ンチャックさんの世界に。でも、女の私が行ってもいいの?」

「それなんだよね…、女性だとバレたらパニックになるだろうから男装してもらうよ。面会の時に変装を解けばいいと思う。」


---お待たせしました。できればすぐにでも来てほしいとのことですが、どうしますか?---


「わかった。準備が整い次第、そちらに伺うと伝えてくれ。それと杏子さんは男性の恰好で連れて行くから。それも合わせて伝言を頼むよ。」

それからわたしはできるだけ女性と分からないように服装に気を付けた。今回は異世界人を連れてくるということで、日本の服装で構わないと特別に許可もでた。しかも誰とも会わないように、直接長老の部屋につなげてくれるらしい。…あれ、変装する意味なくない?


---では、*****にお繋ぎします、出る場所は最古の長老の部屋入口です---


もう入ることは無いと思ったこんにゃくのなりそこないゼリーみたいな移動ゲートに入る。


---ここが、最古の長老の部屋です----


『ほう、本当に連れてきたのか…ようこそ、お客人。わしはこの世界の最古の長老じゃ。名前は…久しく名乗ってないので忘れたのう。長老でええわい』

ものすごく髭の長いおじいさんがいた、どこかの魔法学校の校長も真っ青である。

床にでろーんって垂れてるし…ひげがモップみたいになってる!


「はじめまして、異世界人の杏子さんと結婚しました、元ンチャック・ツハイダーです。今は立花ンチャックといいます。」

「はじめまして、こことは違う異世界で<日本>と言う国に住んでます。立花杏子と言います。」

 ぺこりとお辞儀をする。


『えーっと、確か面会の理由が…<性行為が可能か?>と<子供ができるか?>だったかのぅ。うーむ、結論からいえば、何ら問題は無い。ただ…クローン体にはちいと厳しいかのぅ、なにせその部分を切り離し取るからの。…それを戻せば問題ない』


「クローン体に厳しいとはいったいどういうことですか?」


『その名の通り、厳しい。生殖本能を切り離すときはほんの子供のころじゃからの、各自の分は保存しておるが…戻すとなると想像を絶する激痛を伴うんじゃ。稀におまえさんのように異世界人と子供を作りたいと、来るものもおる。だがのぅ…』

 言いにくそうにひげを触る長老。ああ、失敗したのか痛みに耐えられなかったんだ…


「それでも可能性があるなら、僕は本能を取り戻したいです!」と彼。

「いや、別にそんなに無理はしなくても…激痛って言ってるし。」と私。


『本能を仮に取り戻せても、寿命がかなり縮むことになるが…ええのか?』

「もともと、僕の寿命は杏子さんと合わせようと思ってますから…もしかして杏子さんより短くなりますか?」


『ちょっと待て、そこのお嬢さん、こっちに来てくれんかの? 寿命と妊娠が可能か調べるから、両の手を出して、…そうじゃ。』

 長老さんに言われ、怖ず怖ずと両手を差し出す。


『ふーむ…遺伝子配列にたいした変わりはないの、体も健康そのものじゃし、妊娠する可能性は高いわぃ。もし妊娠したら初めてのケースになるかの。寿命もなにも…、美肌の湯に入ったら…意味がないのぅ、二人ともあとで<日本>とやらで違和感なく歳を取れるよう調節してやるわい。』


「…とにかく僕に、生殖本能を取り戻させてください、どんな痛みでも堪えて見せる!」

 むんっと胸を張る、変に男らしさを強調するよねこの人は…


『決意は固いようじゃな、だが途中で止めることもできる。辛ければすぐ言うのじゃぞ』

 そういうと長老はスッと手をかざし、何かを呟き光る物体を呼び寄せた。

『痛みで暴れるから、拘束するぞい』

 光る物体が彼を包み、頭だけ残して体を拘束した。


『では始める、ンチャック・ツハイダーの生殖本能をクローン体に戻し、成功すればこちらをオリジナルとする』

 長老が高々とそう告げたあと、両手で彼の頭を掴んだ。

 手から何かパチパチと点滅したものが、頭に吸い込まれていった。


『切り離したのをもとあった場所に戻す、だが…長い間切り離していたからすでにその場所はない。そこを無理やりこじ開けて、存在させるんじゃ。脳の中を虫が走り回るようなもんじゃ。』

 脳の中に、無理やり場所を作るって…!!イケメン夫を見たら、ものすごい汗をかいて耐えている。

 必死に堪えてる…私には見てるだけしかできない?


「き、杏子さん、泣かないで。僕なら大丈夫……がはっ」

 頭が激しく揺れはじめた。


『本来あるべき場所を見つけたんじゃ、ここからが痛みの本番じゃ…』

 心配そうに彼を見つめる。まだこの辛そうなのが続くの?


『…心配しとるが、もしこれがうまくいったら、わしはお嬢さんの体が心配じゃよ。今まで抑圧していた生殖本能が解放されるんじゃ…ヤリ殺されるかもしれん。』


 マ・ジ・で・す・かー!!

「ヤリ殺されるって…そんなに激しいんですか、この世界の人の性に対する本能って」


『いや、普段はお嬢さんの世界とたいして変わらんはずじゃ。ただ伴侶を得て、繋がりたい、子を成したいと思うなら…、その思いに本能が従いかねん』

 つまり私が妊娠するまで、ずっとハッスルしちゃうってこと!?それは遠慮したい…

 がぁっ、ぐぁっとのたうちまわる彼を見ながら、ちょっとだけ失敗しないかなーなんて考えたのは秘密だ。 しばらくしたら意識を失ったのか、静かになった。


『気を失ったか…どれ…ふむ、うまく融合できたようじゃな』

 見てみなさい、と彼の下半身を指差す。 ぎゃー、立派…


『まだ拘束を解くわけにはいかんの。お嬢さんは彼についていなさい。わしは情報を書き換えるから…』

またスッと手をかざし、ブツブツとつぶやいてる。

 もしかして長老と言うより、神様かも?。だって、いくら異世界といっても人の精神状態を操れるなんて…彼の様子を見ながらそんなことを考えていたら、その考えを読んだかのように


『おおむねそんなとこじゃ。この世界はわしが管理しとる、いずれ滅びる運命の世界。しかしの、稀に運命に抗う存在が出てくる、彼がいい例じゃ。長生きはするもんじゃ、まさかここまで深く心がつながった異世界人の花嫁が現れるとは。…それは置いといて、とにかく目覚めてお嬢さんとの会話が成立すれば、本当の意味で成功したことになる。』

 しばらく待ちなさいと、長老が用意してくれた椅子に座る。


『…わしの用意した異世界旅行チケットが役に立ってよかったわい。これを作った時はほんの遊びのつもりじゃったからの。プレミアムカードになっとるのを見ると、試練はクリアしたようじゃな。』

 フォッフォッフォッと嬉しそうに笑う長老さん。


「まさか、異世界行きチケットの考案者ですか?」


『考案者というか…その昔適当に作っただけなんじゃが、いつのまにか類似品が大流行しての…トラブルも増えたから、チケットにいろいろ細工したぞぃ。わしの与えた試練をクリアするとプレミアムカードになる。旅行のトラブル、すごかったじゃろ? くくく、わざとじゃ。この世界を捨てて異世界に恋人や伴侶を探しに行く奴が増えての…少しでも伴侶を連れて帰ってこんかと期待したがのぅ。』

 もどるどころか、異世界の方に永住してしまう人が続出。それで帰還用のチケットを添付したそうだ。使い切っても、場合によっては帰還もできたらしい。

 長老なリに女性の人口が増えるよう、最古の頃からいろいろ策は講じたけれど…こればかりはどうにもできなかったと。

 今はせめて女性がこれ以上死なないように、健康第一の長寿を女性にそして、<決して傷つけない・逆らわない・敬愛することetc…>と男性陣の精神をいじったらしい。

 それがどうねじ曲がったのか、女性陣の増長につながった…と項垂れていた。

 反省はしてるんですね一応。


「でも、異世界に出たら、その洗脳は外れましたよ? 彼も最初は変でしたけど…移動するたびに素敵な男性に成長していきました。女性の人口を増やしたいのなら、異世界にもっと目を向けてもいいんじゃないですか? 恋人探しや伴侶探しを推奨すれば、いつかは連れて戻ってくるかもしれませんよ?」

 ここは美形の男性ばかりだから、かなりモテると思いますよ?と長老さんに提案してあげた。


『ふむ…、そうじゃのー、まずは反女性推進派のやつらに試してもらうかの。お嬢さんの世界はどうかの?』

 え、いきなり日本に美形の団体さん?

「いや、日本は私みたいに小さい種族なんで、逆に目立ちます。背丈があまり変わらないヨーロッパ圏とかアメリカ圏の方が…」

 頭に世界地図を浮かべて必死に説明する。

『ふむ、未発達な世界だが、まだまだ成長の余地があるか…考えておこうかの』

 長老さんと話し込んでいたら、意識が戻ったらしい彼が私を呼んでいた。


「うーん、杏子さん、どこ?」

「よかった、意識が戻った! 私の話してること分かる?」

「分かるよ、僕の愛しい奥さんだよ」

 うあぁ、キスしたいのに動けない!とジタバタし始めた。 よかった、いつもの彼だ。


『こりゃ、暴れるんじゃない。どれどれ…ふむ、うまく定着したようじゃ。会話もできとるし、大丈夫じゃの。それと、これはわしからのお願いなんじゃが…もし子供が生まれたら、見せに来て欲しい。自然妊娠して生まれた赤子なんてここしばらくみとらん。よし、ついでに寿命もお嬢さんのところに合わせておいたわい。』

 ついでに日本人の私と寿命をそろえてくれたらしい。


「はい、じゃあ長老さんは、遠いおじいちゃんってことですね! 彼に親がいないのなら、ここの神様?の長老さんが親みたいなものでしょう」

 赤ちゃん連れて来るのは何も問題はない。この世界にいる人は、きっとこの長老さんが造ってる。

 だって…よく見たら彼の面影がある。

『がはは、こりゃいい! よくわかったの? そんなに似とるか?』

「そっくり…とはいいませんがわかります。美形ばかりなのは長老さんが元だからですか?」

『いや、さすがにそれはないのぅ、わしの他に何人かを元にしてクローン体を作ったからの』

 だからみんな背格好が似てるんだね。


「杏子さーん、僕の下半身が大変なことになってるんだけど…これどうしたら治まるの?」

 あ、忘れてた。早く連れて帰らないと!


「用事は済んだし、帰ります。いろいろありがとうございました。もし、赤ちゃんできたらすぐに知らせますね。」

「お世話になりました。」

 前かがみの情けない格好での帰還である。

 もっといろいろ話してみたかったけど、またいつでも来よう。死んだおじいちゃんに雰囲気が似て居てとても懐かしい感じがしたのだ。そして、すぐに日本に戻ったのだった。



     ◆   ◆   ◆


 そして、月日は流れ、立花家は近所どころか全国でも有名な大家族一家になってしまった。

 最初にまず、男女の双子が生まれ、喜びもつかの間すぐに妊娠、次からも男女双子、男女双子、男女双子と繰り返したのだ。究極の双子の母と放送されてしまった。また、変な二つ名が付いたし…

 それも、生まれてくる子が全て美しく、生まれてすぐなのに婚約の申し込みがあったほどだ。(夫の故郷の異世界で)


 私たちはは歳を取ってもいつまでもらぶらぶで、いつも子供たちに冷やかされている。

 異空間倉庫は長男長女の双子たちが、理解できる年齢になったら話すつもりだ。

 そして受け継いでもらいたいと夫は話している。悪用はできない設定にしてあるから大丈夫、と。

 あくまで倉庫の持ち主は夫なのだそうだ。


 私もまさかこんなに子だくさんの母親になるとは…思いもしなかった。

 新婚当初は「子供はまだ?」と聞いてきたおばちゃんたちも、毎年妊娠する私のおなかを見て「…また産むとね?」とあきれ顔である。

 普通、これだけ子供を産めばもういいだろうと普通は思うのだろうけど…


「杏子さん、次こそは三つ子! ね、ね、もう一回頑張ろう?」

 なぜか妊娠すると、綺麗に男女の双子を妊娠・出産するのである、超安産で。(神様の加護かな)

 そして夫はなんとしても三つ子が欲しいらしい。


「い・や!」

 双子の妊娠時のおなかの大きさと言ったら!これが三つ子だとどうなるのか…簡単にいってくれるこの人は…!

 子供を初めて見たとき、余りの小ささに腰が引けてしまい首が据わるまでほとんど見るだけだった。

 おばあちゃんとおかあさんが助けてくれたから、なんとか育てられてきたのだ。

 そんなことを知ってるくせに…、この口が言うかー!あまりにむかついたので、口をぐにっとしてあげた。


 「うっ、気持ち悪い…」

 急に吐き気が来てしまった。まさか…またできた?


「やった! 杏子さん、すぐに病院行こう? 絶対、妊娠してるって!」

 子供たちをささーっと実家に預けに行き、最近免許も取り車の運転もできるようになった夫がいそいそと準備をする。



「おめでとうございます、今度は三つ子ですね…」

 すっかり行きつけとなった産婦人科で、そう告げられた。エコーで見たら、妊娠初期にもかかわらずはっきりと三つ子だと確認できた…元気良すぎである。


「うわー! 本当に三つ子ー!」

「やったー! 神様にお願いした甲斐があったー!」

 項垂れる私と、大喜びの夫。


 私の人生、どこでこうなった?でもまあ、なんだかんだで幸せなので、まぁ、いっか。



 

 これにて本当にお終い。

※異世界チケットは神様?作成。運営は部下に任せている。イケメンの遠いご先祖様でもある。杏子の安産の加護を内緒でつけておいたらしい。


※結婚して、すぐに言われる「子供はまだ?」このセリフ、本当に言わないでほしいですね。頑張ってていてもできない夫婦もいるし、家族計画に口を出すなんて失礼だと思います。


※これにて、本当に完結です。ばらまいたフラグをうまく回収できたか微妙でした。でも、番外編は書いていて楽しかった(笑)


※みなさま、拙い作品にお付き合いいただきまして本当にありがとうございました。


※最後は絶対に幸せにしたかったので、こういうオチになりました。

主人公は能天気なので…子だくさんでもきっと、幸せです。

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