スキル3 ギルド登録
次の日の朝目が覚めると、俺の姿はこの世界に転生してから変わった容姿しか川に映らず元の世界じゃないんだったなと思いながら絵本を読んでいた時の事直ぐに言語のスキルが上昇したのだ。
《最下級スキル<アルリア王国言語Lv1>が<アルリア王国言語Lv2>に上昇しました》
アルリア...長いし王国言語にしようっで、王国言語のレベルが上がったことによる恩恵とかは今はあんまり感じないけど、僅かに読める様になってきたのだ。
それからという物の暇さえあれば絵本を読んで文字を覚えていたけれど流石に今のままだと勉強できる範囲がかんり狭く、レベル2から暫くして王国言語のスキルもレベル3から全く上がらなくなったのだ。
「まぁレベルは3と言う事で、単語を理解する程度は出来たけどかなり難しいな」
そう思いながら勉強するためとプラスして、よくあるギルド的な場所が無いか探して見る事にした。がまぁ結果だけ言うとかなりあっさり見つかった。探索者ギルドと言う場所を見つけて、試しに入ってみたのだ。
今の俺の王国言語のスキルでは会話する事が出来ないから入ってみて、受付の人に資料とかが無いかそれを見してもらう事は可能か聞いてみる事にする。
「資料・見たい・俺・貸して」
我ながら壊滅的に言語能力が無いなまぁ転生して、数日で言語を単語のみとは言え覚えれたのだから立派な方だろうと認識して、受付の人が返事をしてくれるのを待ってみた。
「この・辺り・初めて?」
受付のお姉さんも単語を使ってこちらにも分かりやすいように喋ってもらえてることに嬉しさを感じながら改めて返事をしてから二階に上がった。
「はい・初めて・資料・読みたい」
「資料・二階・角・何時でも・大丈夫」
その言葉を聞いた途端に第一段階終了と思いながら受付のお姉さんにお礼をしてから二階に上がって、資料室を探してみた。
「ありがとう」
そうして、二階に行ってからものの数分で、資料室を見つけて試しに本を一冊手に持って読んでみる事にする。まぁさっきまで絵本で言葉を学んでいたから読めるところは少ないけど頑張って読める様に精進していくつもりだ。
《最下級スキル<アルリア王国言語Lv4>が<アルリア王国言語Lv5>に上昇しました》
王国言語のスキルがレベル5になった効果は凄まじくレベル4までは精々簡単な文章はスラスラ読める程度だったが、普通の本とかも読める程度にまで上昇した効果は凄まじかった。
その足のまま下に降りて改めて受付のお姉さんに話を聞いてみる事にした。
「少し良いか?さっきは何も詳しい話を聞かないで上に行ってすまなかった」
「いえいえ単語だらけだったので王国言語のスキルを上げようかと思ったんですよね?ならギルドが門戸を開かない訳はありませんそれで何がお望みですか?」
そう言われて俺はここはテンプレに倣って登録をしようかと思い口を開いた。
「それじゃあギルドに登録する事は出来るか?」
「えぇ出来ますよただ登録料として、350ヘラが必要になりますが大丈夫ですか?」
まぁ分かっていたことだ無料で登録なんてうまい話がある訳ないと金が無いから帰ると口を開きそうになった途端に...。
「あぁもしお金を持っていないのでしたら仮登録が出来ますがご活用なされますか?」
「はいします」
思わず考える暇も無くそう言ってしまったが公開は無い何せ良くあるテンプレではギルド証は身分証明書になりえると言うのが有るからもしかしたらと言う希望を込めて仮登録はして損は無いと思ったのだ。
「改めて説明しますが仮登録期間は今日から24時間で、その間にこの探索者ギルドの資料室の整理の依頼を完了してもらます。
最近資料が多くなって、それでも整理するには人材不足と言う事に悩まされていまして、この依頼を出したのですが、こんな依頼をしたいと言う人物は現れずに...という形でこの依頼が発生したのですがこれをクリアした報酬の350ヘラで、本登録をと言う形になりますが宜しいですか?」
それを聞いて俺はすぐさまOKの返事を出して、早速資料の整理を始めた。が初めてみるとまぁやっぱりと言うか案の定つまらないがこれも登録の為と頑張って。資料を整理していったが、結局終わったのは日が落ちた時間帯で、ご飯を朝から食べていないので腹が減っていたのだ。
飲み物は水分補給として、何時でも飲んでいいと言われた水を飲んだがそれでも腹減りは誤魔化せないでいた。
「お疲れ様です。
確認しましたけどかなり綺麗になっていましたので依頼はクリアとなりますそれでは報酬の本登録とこれご飯食べてないんでしょう今買って来たばっかりだから温かいわよ」
それを出されては我慢が出来ないと言わんばかりに出された串焼き4本をペロリと食べ終わり食べ終わった時に声を掛けられてどうやら俺が串焼きを食べてる最中にすっかり登録は終わったらしい。
「それではこれより貴方は、探索者ギルドの一員です頑張ってくださいね。
それと詳しい説明はこのギルド冊子を確認してください後他の魔法者ギルドに戦士者ギルド錬金者ギルドと色々なギルドの情報もあるので確認してくださいね」
それから色々渡されたものを石橋の下に持って行って、それを枕代わりにして今日は眠ったが、その日は昨日の悲しみに包まれた眠りとは違って、安心して眠れた気がした。




