スキル1 自己鑑定
うん?おかしいぞだって俺は言っちゃあなんだけど本当に唯の一般人だったのだ。あの女神から神命を受けるまではそんな俺がこんな石造りの橋それも多分15歳から18歳の姿で放置されてるのに心配や困惑は湧くが絶望や悲しみ等は微塵も感じなかったのだった。
それに対しておかしく思いながらも取り合えずここで取り乱しても何にも良い事が起こらないと思い、その事を考えながらもしかしたら女神さまが送ったと言われる祝福に、もしかしたらそういう能力があるのかもしれないと取り合えず異世界でお約束のあの言葉を口に出して見る事にした。
「ステータス!!!」
そう叫んでみたけれどまぁお約束は時に覆される事もあるのだと思いながらこれからどうするか思い悩んでいた。がその悩みは直ぐに解決する事になった。それというのも虚空から音声が聞こえたのだ。
《ステータス・・・情報が不足しています》
《代行措置として中級スキル<身体強化Lv1>を作成します・・・》
《失敗しました》
《現在の能力値では最下級スキル以外の作成は不可能と断定しました》
《更に代行措置として最下級スキル<身体微向上Lv1>を作成します・・・》
《失敗しました》
《<女神の祝福>を消費して、スキル<自己鑑定Lv1>を作成します》
《成功しました》
《更に残りの全ての<女神の祝福>を消費して、スキル<自己鑑定Lv1>を<自己鑑定Lv10>に上昇させます・・・》
《成功しました》
そうして聞こえた女性の音声は女神の声を元に作ったボーカロイドと言う感じがある声が聞こえて、なんか盛大にバカにされた気分を思いながら最後の女神の祝福で全部持っていかれて、これが祝福の内容なのか?と思いながらも自己鑑定と言うスキルを試してみたくなって、「自己鑑定」と呟いてみたら...。
名前 トリアス
種族 人間(偽)
Lv1/Lv5
命力・10/10
魔力・9/10
体力・10/10
物理能力・3
防御能力・3
魔法能力・2
抵抗能力・1
速度能力 3
固有スキル
スキル作成Lv1
中級スキル
精神耐性Lv5
下級スキル
自己鑑定Lv10
称号
<女神の祝福(消)>
取り合えずよく分からない単語を鑑定してみると、鑑定結果が帰ってきた。
名称・人間(偽)
分類・<種族>
系統・<人外>
説明・一応人外の類だが人にしか見えないが進化をして、その結果次第では何物にもなれる
名称・<精神耐性>
分類・<中級>
系統・<耐性><精神>
説明・スキル習得者の負の側面の精神的負担などを軽減するスキルで精神に異常を起こす攻撃から防御する能力が有る
名称・<自己鑑定>
分類・<下級>
系統・<情報>
説明・自分の能力値やスキルなどの情報を見る事が出来るが、他者や物等は一切鑑定できない
名称・<女神の祝福(消)>
分類・<称号>
系統・<神性><消失><祝福>
説明・所有者の為に全てを出し尽くして、今は効果等は一切無い
そして最後にお待ちかねの固有スキルのスキル作成を鑑定してみると...。
名称・<スキル作成>
分類・<固有>
系統・<固有><創造><世界>
説明・所有者しか持っておらずどんな事をしても奪取や模倣は出来ない世界に匹敵する能力である
今はこれだけの情報しか無く自分的に気になる系統とかは、自己鑑定の範疇には含まれていなかったらしいそして系統の鑑定をキーワードにスキル作成を使ってみたら、系統鑑定と言うスキルが有るらしいがそのスキルは今の俺では作るための消費魔力を知る事すら出来ずにそういうスキルが有ると言う事しか分からなかった。
それから魔力の数値を見てみたら魔力が9からさらに4減っていて、5になっていた。どうやら自己鑑定は魔力を1消費するらしくあんまり発動させるのは止そうと思いながら石橋の下から外に出て、色々見て回りたいなと思いながら外に出た。
街並みを確認してみると異世界物でよくある中世の街並みで、だけれど自分もよく知らないがその時代よりもかなり発展してるのではと思いながら目の前に広がる町を歩いてみた。
そうするとやはり元の世界の中世の時代はあんまり知らないけれど、紙の本が有ったことに驚いたのだ。たしか自分も世界史の授業を聞いて、覚えた知識だから詳しい事は覚えてないけど普通に本屋が有る事に驚いて、中世のジぢ亜頼母進んでる事は確実だなと思いながら町を歩いていた。
まぁそんな事を続けながら歩いていたら一つの問題にぶつかった。それは言葉が分からないと言う事でありこれからの事を考えると直ぐにでも覚えないと行けないなと言う感情が俺の中に生まれたのだった。