スキル0 異世界転生
「...あれっここは何処だ?俺は確かうっ...何も分からない?」
「目覚めました名も無き魂よ私はハールアテラルの女神アリシア貴方をこの地に召喚した女神です」
そう言いながら俺の目の前に現れたのは絶世の美女と言う言葉も悪口になる程に美しい美女で、その美しさは俺の知っている限りでは...
「美しい」
そうとしか言えなかった。まぁ言えないのも無理はない何せ目の前に存在する女神と言った人物は、単純に表現するだけでもスラリと細く伸びた手足スレンダーな体形で、肌は彫刻の様に白く天女の羽衣かと勘違いしそうな程に美しくたなびく髪は、見間違いでも何でも無くキラキラと光り顔も黄金比と呼ぶべき美しい存在が俺の前に存在して、俺は無意識に頭を地につけて神に祈るようなポーズを無意識にとった。
「そんなにかしこまる必要はありません」
そんな美しい喉から発せられる声は美声と言う表現ですら失礼極まりなく俺は声を聴いただけでその声に惚れかけた始末だった。そんな俺の姿を見て理解したのか後光は暗くなり俺は女神の顔を見る事が可能になったのだと認識しながら顔を上げた。
「すみませんね私の美しさは見るもの全てを魅了するそれは美しさを極限まで落としたこの姿でも当然のこと私なりに美しさを落として見ましたがやはり人間はあの程度でも魅了が掛かるようですね。
あぁ貴方に掛けてしまった魅了は解除しましたしその私の姿も近いうちにこの姿に置き換わるでしょうあの程度の姿でもでも神は神であるが故に、貴方が一生私に捧げるとなっては私の望む所ではありませんのでね。」
そう矢継ぎ早に言われて、俺は緊張していたが俺自身が何者かと言う事は先ず知りたかったから聞いてみる事にした。
「俺は誰なんですか?そしてここはどこなんですか?」
「あぁ質問に答えましょうか貴方はこことは違う地球と言う世界で死んだ魂をこちらの世界でリサイクルしようと、地球の神の同意の元こちらに引っ張って来たんですよそしてここは神界と言う場所で、ここには私以外の神々も大勢いますよまぁ今は貴方の事をきずかって来ませんがね」
それを聞いて俺は安心した何せ自分が地球と言う場所に住んでたと言う事は思い出せたがそこでどんな暮らしをしていたかそんな性格をしていたか等は知らずにあるのは知識だけだった。
「まぁ貴方に名前が無いと自己を表現できないでしょうし名を与えましょうウーンそれなら名前は...あぁそうだトリアス...そうだトリアスにしましょうか」
それを聞いて俺はこれまで欠けていた物を知ったかの如くに頭が痛みだして、そんな感じに構いなく女神は俺を地上に転生させることにしたらしい人の理をを超越している女神に俺は最後まで美しいと言う感情しか湧いてこなかった。
「あぁ最後になりましたが貴方には使命と呼ぶべく物はありません
ですが神の名に恥じない行動を心がけてくださいね勿論祝福もお付しますからね」
そうして俺は意識を失っていったが、もしもここで所謂地球にいる時の自分で想像してみたら、多分どうにかして生き返らせろとかそんなのまっぴらごめんだと言う言葉しか出ないであろうことは、自分にある知識を参照したら容易に想像できる。
だが...まぁそれはかつての人間であり名も知らぬ別人私にはこの目の前に存在していた神の名を汚さない様に日々を暮らさないと行けないなと言う事しか頭になかった。
そうして暫く意識を失い次に目が覚めたのは石造りの橋の下だった。




