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 東部派遣の聖女騎士団の残存兵力が再集合したモスールは小さな城塞がある町だった。住民は事前に避難していたため、そこにいたのは近くの公爵家配下の兵士600人だった。そこに集まった聖女騎士団は1200に過ぎなかった。ついさっきまで3万人いた大半は行方不明でおそらく無事ではなかった。


 「副騎士団長様ではないですか?」


 セシルは笑顔になった。一団の中から見つけた彼はボロボロで汚れていたが無事だったようだ。


 「聖女フランチェスカ様、ご無事でしたか?」


 副騎士団長はかけよってきた。でもフランチェスカの顔は浮かなった。


 「ええ、大勢の方を犠牲にしてしまいました・・・」


 「お気を確かに。しかたございません、全ては私の責任ですから」


 「はい、ところでこれからどういたします?」


 「とりあえず、ここで防衛線を構築します。あと、200リーグ離れた南部派遣軍と連絡を取りまして合流できるように調整します。とりあえずお休みください」


 そういわれ、フランチェスカとセシルは城塞都市モスールの中にある宿屋の部屋に案内された。そこは臨時の聖女休憩所となっていた。他の兵に比べ比較的良い待遇だった。


 「フランチェスカ様、少し休まれたら」


 セシルはそういったが、フランチェスカはこんなことを言った。


 「さっきの副騎士団長、違和感があるわ」

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