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 フランチェスカは次から次へと破魔の矢を天空に向けて打ち放ったが、異常なまでの数にあぜんとしていた。そのころ地上の聖女騎士団も苦戦していた。今までにない異界の門から出現する異形の軍団に。


 第二副騎士団長配下の兵力は北部と南部に派遣されたのと同数であったが、実力的には大きく見劣りがした。各地の治安維持部隊を寄せ集めた兵士が大半で、普段はコゴクマッウスよりも多少強い程度のモンスターも戦った事もない者たちだった。だから、異界からのモンスターの前では戦線の維持が精いっぱいだった。


 「フランチェスカ様、休まれたらどうですか?」


 セシルは気遣っていた。やっつけてもやっつけても異界からの飛行物体は湧き出すように出ていた。破魔の矢に霊力を込めて放ち続けるフランチェスカは限界に近付いているのが分かった。本来ならこの魔方陣の周囲には援護する弓矢隊もいたのだが、半日前に少し離れた町に出現した異界の門への対処に行ってしまった。戻ってくるまでに倒れてしまいそうだった。


 「ありがとう、でもやるしかないわ。今のところ目の前程度の飛行物体なら何とかなるわ。異界の門も限界があるしね」


 異界の門は永続的に出現するものではなく、大きさの大小で違いがあるが、大抵は短時間で消滅するものである。戦っていたら消えるはずだった。でも、そのフランチェスカの経験則は破られるのであった。

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