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52 異界の門

 異界の門、それは侵略者がこの世界への侵略し略奪する手段であった。自然現象なのか人為的なものなのか議論されてきたが、概ねモンスターのようなものが出現したら後者だとされていた。


 人為的なものと云われる理由は、モンスターたちは人々を殺戮するし、また拉致するからである。長い異界の門との戦いによって分かった事といえば、極まれに向こうの世界に拉致され、そのあと侵略者の尖兵となって戻ってきた者が数多くいることである。そのため、拉致した者を兵士にすることもあれば、モンスターのような人外に姿を変えられてしまう。それぐらいしかわからなかった。


 フランチェスカとセシルは聖女が破魔の能力を条幅させる魔方陣に逃げ込んでいた。そこは、聖女の力を攻撃力に転嫁する武器も置かれていた。この時、陣地にいた聖女はフランチェスカただ一人だった。一緒に来た聖女三人はどこかの現場に行ったきりになっているようだった。


 「とりあえず、破魔の弓を使うわ!」


 その声にセシルを含む人々は聖女魔方陣が即座に使える準備を完了させた。フランチェスカは魔方陣によって、この世界に充満しているエーテルに宿るエネルギーを受け始めていた。そのエネルギーは一矢で小さな町を蒸発させるぐらいの威力があった。だから、聖女は全て王国政府が管理していた。

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