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 同じ頃、王都から陣地に伝書鳥による聖女ターニャの緊急通信をもたらされていた。その伝書鳥は酷い怪我を負っており、何者かの攻撃を受けたのは間違いなかった。金属管に入っていた通信文を読んだ第二副団長は茫然としていた。


 「なんと書かれているのですか?」


 「聖女様がおっしゃるには急に変わったと・・・」


 「なにが変わったというのですか?」


 「おそらく、ここに従来では考えられない規模の異界の門が生じると。おそらく、東部に派遣された聖女騎士団では全く歯に立たないと。だから急いで王都に撤退するか南部に派遣されている第一副師団長が指揮する聖女騎士団と合流しなさいとおっしゃっている」


 「それって? でも、今まででも現有勢力で充分対処できていますよ?」


 「それは・・・出来ないということだ。とりあえず撤退準備をするように指示しろ!」


 「はい!」


 副騎士団長の指示に納得できないものの、命令なので全軍に伝えようとしたときの事だ。急激に気温が下がり始めた。その場にいた者すべてが恐ろしい考えをした。


 「副騎士団長! これって異界の門が?」


 「そうだ、もう間に合わなかったということだな。早く戦闘態勢を発令しろ!」


 「了解!」


 気温の急激な低下は、異界の門が出現する前兆現象であった。しかも、これほどの気温低下は常識外れであり、最悪な事態に陥ったのは誰もが理解できるところであった。

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