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 聖女騎士団を含む王都周辺にいるほぼすべての部隊が、異界の門の出現が予測される三方向に向かうべく準備が行われていた。予測によれば出現は三日後の夕方なので、ギリギリのタイミングになりそうだった。つまり、全て軽度ないし空振りなら問題ないが、その一つに強大な場合には総崩れの危険があった。つまり各個撃破による敗走だ。


 そのため、もし三方向のいづれかが苦戦する可能性があれば、即座に反転できるようにする必要があった。そのため、各方面が定期的に早馬による伝達が出来る体制にしていた。北部に進撃するアベルが指揮する一団は最も遠いので、早朝に出発することになった。


 アベルは北部にいる聖女たちと途中合流するので、出来る限り早く移動できるように駿馬揃いにした。一方、東部は王都の聖女の半数を引き連れたうえに距離も短いので、比較的軽装備であった。それは万が一の時には王都に残留する部隊や隣接する国々の援軍で充分だという判断だった。でも、援軍を待っている間に撃破される危険性もあった。


 城門からでる直前、準備中のフランチェスカにアベルはあった。彼女は浮かない顔をしていた。


 「アベル様、私嫌な予感がするのです。本当はこちらの方にアベル様が来れた方がいいような気がします」


 

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