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 まだ薄い朝日が差し込み、小鳥のさえずりで静かに目を覚ました。粗末な寝具でも幸せで安全な状態で意識を取り戻した。目をこする手は白い陶器のように美しい色しており、顔は張りがあった。また胸を見ると緩やかなふくらみが見えた。


 寝具から身体を起こし、横に用意している修道女の服の袖を通した。そのとき、目を覚ました時には元の身体に戻っていてほしかったという願いは叶わなかったことを知った。この少女の身体で生きていかねばならないと。それは。いつまで続くのだろうか?


 フランチェスカの頭の中で一つの魂に二つの記憶が衝突していた。聖女と騎士団長のものだ。身体は聖女だが魂は騎士団長のアベルであった。今はアベルの魂がこの身体の主人だった。


 「おはようございます。シモーネ様」


 修道院の食堂では数多くの修道女が集まっていた。その修道女たちの視線を受けてフランチェスカは戸惑っていた。ここの修道院は比較的教育がされているのか、直接質問する者はいなかったが、やりにくかった。魂は男のままだから。


 神への感謝の祈りの後で食事が始まったが、質素な食事でもそれで十分だった。それよりも今日は何をするのか不安であった。修道院長であるシモーネについて行っていくようにいわれていたためだ。

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