21 湯治場(3)
どんなに齢を重ねても長幼の序は変わらぬものである。でも現実には弟はさらに若くなって少女の身体になっていた。金髪碧眼の美少女で聖女フランチェスカに。しかし、その身体には聖女の力を殆ど奪われ、本来の持ち主の魂も何処かに持ち去らわれていた。その身体という牢獄にかつて聖女を護っていた騎士団長の魂が閉じ込められていた。
「姉ちゃん、これっていったい・・・何もこんな格好でしなくても」
「こっちの方がはっきりわかるのよ。この身体の本来の持ち主の記憶がね。¥」
「じゃあ、なぜ裸でやるのよ」
「手を取り合ってやるよりも分かるのよ。知っているでしょ私の聖女の力を!」
「そうだけど・・・」
シモーネは身体を重ねる事で、相手の心の闇を探ったり能力を複写する能力があった。おかげで色々な者たちの能力を自分のものとして使えるようになるが、いつも相手が女だったら百合的な行為をするので、いつも勘違いされていた。それはアベルも知っていたけど世間的には誤解されたままだった。
フランチェスカと身体を重ねたシモーネは貪るようにまさぐっていた。個人的嗜好もあったのかもしれないが、男が相手だとそこまでしなくても出来るようだけど、相手が女の場合は此処までいつもしていた。まさか、自分がされるとは彼女いや彼はおもっていた。
「や、やめえよ姉ちゃん・・・」
フランチェスカは身体が火照る事に罪悪感を感じていた。本当のこの身体の持ち主に申し訳ないと。




