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官報は中央にある王国政府の情報を国中に伝達する新聞であるが、あの三か月前に国中で異界の門が開いた事態が起きてから不定期にしか発行されなくなり、ここ一か月は途絶えていた。それが送られてきたが、村長をはじめ村中の人たちが知りたかった事があった。一体、何が起きているのかと。
ちなみにムリージョは辺境とされているが、それは周囲から隔絶された地域にあることもあるが、何故か異界の門が有史以来出現したことがなかった。異界の門が開くのは人口密集地か豊饒な土地であるが、いづれの条件も外れていた。
村長は官報を急いで読むと難しい顔をしてシモーネにあるページを開いた。それを見た彼女の顔がみるみるうちに変わってしまった。
「アベルが・・・帝位に就いた? なぜ?」
それにはフランチェスカも驚きを隠せなかった。元の身体がなんてことをしたんだというのだ?
「アベルって・・・第一聖女騎士団の団長なんだよね? それが、功績によって周辺諸国の国王から要請されて皇帝に? 意味が分からん」
フランチェスカはアベルの身体を奪った奴が権力を奪取したんだと分かった。でも、それをいう事は出来なかった。
「と、とりあえず何かこのムリージョに直接関係する事書いていませんか?」
シモーネは戸惑っていた。アベルの魂はここにいるのに、身体のほうが征服者なのと。




