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 修道院の前の騒ぎで中から人が出てきた。その修道女を見るなり村長は説明しはじめた。


 「シモーネさん。実はこちらにいる娘さんがあなたに会いたいと来ているのですが、どうやら記憶がないようでして。それに彼女が着ているのは聖女の退魔のための甲冑の下に着るドレスのように思えたのですが・・・」


 この時、フランチェスカいやアベルは思い出した。以前、フランチェスカを姉のシモーネが会っていることに! まずい、これは!


 「そうでしたか」


 即座にシモーネは誰なのか分かったようだ。アベルは此処で頼る人は姉しかいないと思ったけど、もしかするとフランチェスカは反逆者として追われているのを知っているかもしれなかった。


 「シモーネ様! 私を助けてください!」


 とりあえずアベルいやフランチェスカは跪いた。こうなったらなるようにしかならないと思いながら。


 「わかりました。とりあえず詳しい話をきくわ。なにか要望がおあり?」


 シモーネはそういって手を取った。その時、聖女の力が通うのがわかった。もしかすると分かってくれたのかもしれないと感じていた。


 「わかったわ。村長、とりあえず二人きりで話がしたいわ。これから少しの間修道院の私の部屋に誰も近づけないで」


 そういうと、シモーネはフランチェスカの手を取って中に入った。

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