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93話 故郷の味

「はーーーー」

俺は朝の訓練と一緒にカミラに魔法の訓練をしてもらっている。

「ダメダメデニスちゃん力みすぎ、大事なものはイメージだよ」

カミラに言われて俺は手を下げる。

「そう言われても何回やってもダメなんだよね」

カミラに魔法の特訓に付き合ってもらってしばらく経つがそれでも出来る気がしない。

「デニスにも出来ないことってあるんだな」

声の方を見るとテオくんが水の玉を出しながら言う。

この剣術の弟子はレットよりも時間がかかったがそれでも俺より後に初めたはずなのに簡単に魔法を使えるようになってしまった。

「テオくん生意気」

俺は恨めしそうに言う。

どうしても簡単に魔法が使えてしまうテオくんに文句を言ってしまった。

「こらデニスちゃん、八つ当たりはダメだよ」

カミラにも怒られてしまった。

テオくんもカミラの言葉に便乗して「そうだそうだ」と言っている。

少しウザいな。

「テオくん、もっと優しくしないと女の子にモテないよ」

テオくんはカミラの言葉を聞いてショックを受けたようだ。

結果その場の三人中二人がショックを受けて項垂れてしまった。


「やっぱりルークはダメだね。なんでそんなに魔法を使うことが出来ないの」

俺たちは自室に戻り着替えているとカミラに言われしまった。

「私だって使えない理由が分かったら魔法を使えるようになっている。それが分からないから苦労している」

俺だって早く魔法を使えるようになりたのだ。

それでも全く使えるようにならないから困っている。

「とりあえず今日は気分転換に別のことをしてみたら」

確かに最近根を詰めすぎたなと思った。

「うーん何しようかな、そうだカミラ料理教えてよ」

俺は何をしようか考えてふと思いついた。

「ん?料理はルークもできるでしょ」

確かに俺はここにきてエマちゃんやレットにお願いされて何度も料理はしているしかし

「故郷の手の込んだ料理が食べたくて、私も騎士だった時に簡単な料理はしていたけど手の込んだ料理はしてこなかったから」

前世では手の込んだ料理を作るのは大変だったため食べたくなったら食堂に行って食べていた。

しかしこの辺でそのような料理を出すお店はなく、なかなか食べることが出来ないでいた。

カミラは少し考えると「ま、いいよ。なら食材を買ってきて料理しようか」と言い俺たちは食材を買いに街に行った。


「目当ての食材があってよかったね」

「なかなか見つからなかったけどね」

俺はカミラが選んだ食材を持ちながら歩いている。

今の俺の筋力では少しキツイのでカミラの強化魔法を使って歩いている。

食材を探すのに時間がかかってしまい少し遅くなってしまった。

寮の食堂に入り調理の準備をする。

「あ、やっと見つけたどこ行っていたの」

「あ、エマちゃんどうしたの」

俺とカミラが食事の準備をしているとエマちゃんが中に入ってきた。

「どうしたのじゃないよ。せっかくのお休みだからデニスちゃんと遊ぼうとしたのに部屋にいないんだもん探したよ」

「ごめん、今日はカミラと料理作ろうと思って」

「料理!?私も食べる」

「いいけど、今作るのはカミラの故郷の料理だよ。口に合うか分からないよ」

「大丈夫私はなんでも食べれる」

エマちゃんはなんでも食べる。

エマちゃんって何が食べれないのだろう。

「デニスさん見つかりました」

少しするとレットも食堂に入ってきた。

「デニスちゃん見つかったよ。今から料理作るんだって」

レットもエマちゃんと一緒に探していたみたいでレットも少しすると中に入ってきた。

「デニスちゃんの料理!私も食べる」

レットも料理を作ると聞いて食べたいようだ。

「はいはい、今から作るから待ってて」

俺はそう言うとカミラと料理を作り始めた。



こんなことしていて魔法を使えるようになるのでしょうか

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