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90話 新学期

「やったー今年からはデニスさんと同じクラスになる」

学年が上がり俺はAクラスになった。

俺の成績も剣術も優秀とのことで学園から認められたためだ。

「ほらクラスの人たちが見ているから離れて」

せっかく新しいクラスになって初日なのに、クラスメイトから変な注目を集めるのは避けたい。

ただでさえ俺の周りの人達は注目を集める人達ばかりで他の人たちがなかなか近寄ってこないのだから周りの印象を良くして少しでも仲のいい人を作りたい。

「そうだねこれからはたくさん一緒にいることが出来るからね。楽しみだね」

レットは教室の中でずっと俺と一緒にいるつもりのようだ。

俺は新しいクラスで友達を作ることは難しくなる気がした。


ちなみにテオくんは去年から一つ上がってBクラスだ。

朝の訓練は最初は俺についてくるだけでかなりきつそうにしていたが最近はかなり余裕が出来てきたようで最近では朝の素振りに加えて模擬戦もするようになった。

すると元々才能があったからかメキメキと剣術が上達した。

実力だけで言えばこの学年でもかなり上の方だろう。

しかし残念ながら学力があまりよくないため、去年から一つクラスが上がりBクラスとなった。


今日は新しいクラスになって初日なのだが、Aクラスのメンバーはあまり顔ぶれが変わっていないようで自己紹介はなくその日は連絡事項を言われると担任の先生が教室から出ていく。

担任の先生は俺が最初にこの街に来たときに俺を案内してくれたウィリアムさんだ。

ウィリアムさんは去年もAクラスを担当していたらしい。

俺は教室から出ていくウィリアムさんを見ているとレットが俺の席に来た。

「デニスさん帰ろう」

レットを見ると鞄を持っておりすぐに帰る準備ができているようなのだが

「レットは先に帰ってて、ちょっと寄りたいところがある」

「寄りたいところ?」

「うん、今年から魔法の授業が始まるから予習しておきたいんだ」

さっきウィリアムさんから今年から魔法の訓練が始まると連絡があった。

俺は前世で騎士をしていた時に魔法の練習をしたのだが一番簡単な魔法すら使うことが出来なかった。

前世の俺は魔法を諦めてどう魔法を使わずに戦えるかを考えていたのだが今の俺は魔法が使えないとなると単位を落としてしまう。

そのため今から魔法の訓練を頑張ろうと思ったのだ。

「デニスさんまじめだね。なら私も手伝うよ」

別にレットに付き合ってもらう必要はないのだが俺についてくるつもりのようだ。

去年もだいたいレット一緒に過ごしていたためそのことに違和感を感じないからいいのだが。

「カミラさんは一緒に行かないんですか」

「カミラは今多分図書館にいると思うよ。それにカミラは私の居場所が分かるから会いたくなったらくるでしょ。それよりソラくんはどこにいるの」

あの日から俺とカミラの仲はかなり良くなった。

レット曰く「デニスさんから出ていたギスギスした感じがなくなった」らしい。

やっぱり知らない内にカミラ相手に緊張していたみたいだ。

「ソラは今ここにるよ」

レットは制服のポケットを指差す。

そのポケットは少し膨らんでおり中に何かが入っていることがわかる。

「ソラくんはレットからなかなか離れないね。カミラと私はすぐにべつ行動するからな」

レットとソラくんも契約してからずっと一緒にいる。

だいたいはレットの頭の上にいたり肩にいたり今みたいにポケットの中で寝ていたり色々だ。

「それはカミラさんがかなり強い精霊だから出会って、普通の精霊はこうやって契約した人とだいたい一緒にいるんだよ」

俺はあまり精霊に詳しくないためこうやってレットに精霊のことを教えてもらってばかりだ。

俺の方が精霊と契約して長いのだがレットは英才教育のため俺以上に精霊に関する知識がある。

「ほら急いで行かないと勉強する時間がなくなるよ」

気がつくと教室でかなりの時間を話ていた。

このままだとずっと話てしまいそうだったためとりあえず図書室に向かった。

デニスさんが倒れた日からしばらく経ちまいた。

デニスとカミラの仲はかなり良くなって気をあまり使わなくなったはずです。

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