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89話 仲良し

今日の朝の訓練はお休みになった。

テオくんには昨日のうちに話ておいたため俺は珍しく朝食の時間まで寝ていた。

「うー、まだ寝不足」

俺はそう言いながら廊下を歩く。

「デニスちゃんは悪い子だね。子供があんな遅くまで起きていたらいけないんだよ」

こちらも昨日のうちにカミラと話し合ったことだ。

俺のことはルークと呼ばずに今まで通りデニスと呼ぶように。でも二人の時だけはルークと呼ぶ。

二人の間には上下関係はなく友達のように接すること。

二人の間に隠し事はなしなどなどだ。

その話し合いが終わった後も俺は眠くなかったためその後も雑談は続いた。

結果俺はいつもよりも遅くに起きたはずなのに睡眠時間はいつも以上に寝れなかった。

「一体誰のせいだと思っている。俺だってもっと早く寝たかった」

「デニスちゃんわ・た・し また俺って言っているよ」

昨日カミラと前世の子供時と同じように話ていた。

久しぶりに前世の話し方をしたため意識せずに話せたためとても楽しかった。

それでついついここでもその喋り方をしてしまった。

「全くデニスちゃんは女の子なんだからもっと可愛らしく、もっとお淑やかにしないと」

カミラに言われてそのように話ている自分を想像する。

そう考えるとどうしても恥ずかしくなった。

「そんなことしないから、わかったちゃんと気をつける」

このままだとそれを矯正されると思い俺は早足で朝食を食べに行く。

「私は待ってるから後でね〜。後好き嫌いしないで残さず食べるんだよ〜」

俺はカミラを置いて早足で向かった。

今日もカミラは俺と食事を取る気がないようだ。


「今日のカミラさんはとっても楽しそうね。カミラさんはこんなに楽しそうに話ているところなんて初めて見た」

その日の放課後レットと帰っているとレットが驚いたように話だした。

レットとはいつもと同じように昼食を食べ、放課後も一緒に帰ってる。

食事の時はカミラがいなかったため分からなかったようだが放課後は一緒にかえっているためその変化がわかったようだ。

ちなみにエマちゃんは今いない。

首都に住んでいる貴族の一人が医者では治せないような病気にかかってしまったようで治しに行ったらしい。

「昨日デニスちゃん倒れたでしょ。その時のデニスちゃんがとっても可愛くてね。無茶苦茶可愛かったんだから」

カミラはレットに惚気顔でいう。

カミラの顔を見たレットは完全に信用したようでレットはとっても羨ましそうにしている。

「そんな!?昨日私もデニスちゃんの看病に行きたかったのにエマ様が行くってことで私が我慢している内にそんなことが!!私も行けばよかった」

レットの反応を見るとカミラがニヤリと俺の顔を見た。

昨日のことを考えてもそんなことあった記憶がない。

きっと俺を困らせたくてカミラは嘘をついたのだ。

「カミラさんデニスさんは一体どんな感じだったんですか」

「んー内緒。そんなに知りたいのならデニスちゃんに聞いてみたら」

「デニスさん」

昨日そんなことなかったためカミラは何も答えることができず俺の方に矛先を向ける。

しかし俺もそのようなことが何もなかったため何も答えることが出来ない。

「もーデニスさんもカミラさんもなんで何にも言わないの。二人だけずるい」

俺もカミラも何も言わないためレットが完全に怒ってしまった。

「こうなったら今日は昨日何があったのか教えてもらうまで寝かせないから、ほら早くデニスさん達の部屋に行くよ」

レットはそう宣言して俺の部屋に向かう。

レットは本当に聞き出す気のようだ。

その姿をみたカミラはヤバいといった表情だ。

「えーとデニスちゃん私はソラくんと話ておくからレットちゃんの相手お願い」

「いやカミラのせいなんだからカミラがレットの相手をしてよ。私がソラくんの相手をしとくから」

俺たち二人はレットの相手をどっちがするのかで少し揉めるのだった。



この後レットを納得させるためにとても時間がかかったそうです。


次の話少し時間が飛びます

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