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85話 エマちゃん襲撃

「デニスぢゃーんだいじょうぶー」

自室じゃない場所にカミラと二人でいるとどうしても眠ることが出来無かった。

しかし起きているわけにも行かない俺は寝たふりをしていると中にエマちゃんが現れた。

「エマちゃん静かにここは保健室だよ」

騒々しく保健室に入ってくるエマちゃんをカミラが注意する。

俺はずっと寝たふりをするのも疲れていたためこの機を利用して起きることにした。

「カミラ、エマちゃんおはよう」

俺は体を起こすと今まで寝てましたという雰囲気を出しながら言う。

「あ、ごめんデニスちゃん起こしちゃった?」

エマちゃんは俺が起きたのを見ると謝りつつも俺の頭に手を置く。

「テオ君から聞いたよ。教室で倒れたって。体調が悪いなら寝てないとダメじゃん」

エマちゃんは俺の体調を心配しつつも子供らしく全く配慮をせず力強く俺の体を触るため痛い。

「エマそんな強く体を触ったら痛いと思います。もっと丁寧に」

エマちゃんの後から保健室に入ってきたのはソフィアだった。

「ソフィアやっときた。早くデニスちゃんを治すよ」

ソフィアを読んだのはエマちゃんのようだ。

エマちゃんはやる気満々と言った風に俺の頭に手をかざす。

「そんなことより症状を確認しないといけません。カミラ、先生はなんと」

ソフィアはエマちゃんに注意しつつカミラに確認をする。

「先生は過労だから寝てれば治るって」

「そうですか、なら魔法は不要ですね」

ソフィアはカミラと少し話すとすぐに出ていこうとする。

「待ってまだデニスちゃんを治してないから」

出ていこうするソフィアをエマちゃんは慌てて止める。

「エマ、前私が言った通り私の魔法では病を治せても疲労は治せません。この子の症状は疲労から来てるので私の魔法では無理です。それに少し休めば治りますので寝かせと来なさい」

「うー難しいことは分からないけどとりあえず寝ていれば治るんだね。ほらデニスちゃんすぐに寝て病気治してね」

そう言うとエマちゃんは俺を寝かせる。

「さっきエマちゃんに起こされた気がするんだけど」

俺はそう言いながら横になる。

正直まだ身体が怠いため反論するのも疲れる。

「ほらエマちゃんは昼食まだでしょ。早く食べないと午後の授業集中できないよ。」

カミラはそう言うとエマちゃんを追い出そうとする。

おそらくこのままエマちゃんが保健室にいると俺がゆっくり眠れないと思ったのだろう。

実際はカミラがいるだけで俺は眠れないのだが、

エマちゃんは渋々と保健室から出て行った。

「デニスちゃん眠れなくてもいいからゆっくり休んでね」

「え?」

カミラはエマちゃんが出て行った後俺を見ながら言った。

俺はカミラを心配させまいと寝たふりをしながら周りの音を気にしていた。

目は瞑って静かにしているためてっきりカミラを騙せていると思っていたのだが俺の思い違いだったようだ。

「なんで分かった。寝ているフリをしていたはずなのに」

「んーそれくらい見ていれば分かるよ。昔からあなたのことを見てたんだから」

カミラは何か含みのある言い方をしている気がする。

「昔からって私のこと知ったの最近でしょ。なに言ってるの」

俺は嫌な予感を感じながらとりあえず会話を続ける。


「あなたルークなんでしょ」


え?





今なんて言った?

ネタ切れが深刻です

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