表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

83/153

82話 新しい仲間

「それで見せたい物って何なの」

俺とカミラがレットの部屋に入りいつも座っている場所に座ると早速話を切り出した。

「んふふーそれはねそれはね」

レットは秘密の物を見せびらかしたい子供のような表情で切り出そうとする。

「そんなことよりレットちゃんの部屋から精霊の気配がするけどレットちゃん精霊と契約した?」

カミラがなんてことないように言う。

「え?精霊!!もしかしてレット精霊と契約したの」

俺は驚きながら聞く。

もしそうだとしたら国中が大騒ぎになる。

「はーあカミラさんには隠せないか」

そういうとレットはポケットの中から小さな動物を出す。

その動物はカミラやソフィアのように人型と言うわけではなく四足歩行でネズミのような生き物だった。

「へーこれがレットが契約した精霊か~かわいいね」

その小動物はポケットから出された途端レットの体を動き回る。

頭の上まで移動するとそこが定位置とばかりに寝転がった。

「そうでしょ。カミラさんやソフィアさんみたいにお話することは出来ないけど私の言葉は理解できるみたいなの」

レットは頭に乗った精霊を手に乗せると頭を撫でる。

精霊は頭を撫でられると心地よい様子だ。

「私も触っていい?」

俺はそういうとレットは頷き俺の手に移動させようとする。

しかしその精霊はレットから離れたくないようでレットの手から移動しようとしない。

「やっぱりデニスさんでもダメか。さっき来た人達の方に移動するように言っても移動しなかったから子供のデニスさんならと思ったけどダメみたいだね」

レットは離れようとしない精霊を撫でながら言う。

「そんなにいろんな人で試したの」

「うんそうだね。ここで働いている大人の人全員は来たかな」

どうやら朝慌てていた大人たちはレットが精霊と契約したことで慌てていたようだ。

「そんなことよりカミラさんにお願いがあって。この子の名前と得意なことを聞いてくれる?」

レットは話を切り上げるとカミラに言う。

「それはいいけどなんで私?その子のことを調べることが出来る精霊はたくさんいると思うけど」

確かにカミラの言う通り調べることに特化した精霊達はたくさんいる。

俺が契約した時に来ていた精霊もそういうタイプの精霊のはずだ。

「そうなんだけど今この国にいるのは調べることが出来る精霊と契約している人は男性だけで、来てもらうには時間がかかるみたいなの。だからカミラさんなら精霊とお話出来ないかなと思って」

レットはお姫様のため男性を部屋にいることが出来ないのだろう。

「そういうことね。ならこの子に聞いてみるね」

そういうとカミラはレットの手の中にいる精霊に顔を近づけると話を始める。

「私の名前はカミラだよ。・・・・・・・そうなんだね。・・・・・・分かった伝えるね。レットちゃんは私の大事なお友達だからよろしくね」

カミラと精霊の話は終わったようだ。

「えっとレットちゃんこの子の名前はソラだって。得意な魔法は風系統らしいよ。ソラ君もレットちゃんと話せなくて困っていたみたいだから丁度良かったんだって」

カミラがそういうとレットは愛おしそうにソラ君の頭を撫でる。

「ソラって言うんだね。これからよろしくね仲良くしようね」

そう言いながら頭を撫でるとソラ君もよろしくとばかりにレットに手を置いた。

こうして俺達にはまた新しい仲間が増えた。

新キャラソラの登場です

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ