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7話 誕生日の前日

あれから2年が経った。


俺もそろそろ4歳になった 幼い頃はレイアの目が常にあり何をするにもレイアがついて来ていたが、俺も大きくなりある程度家の中で自由に過ごしていた。

そしてまだ幼い頃よりも大きくなったおかげで書斎に入るのに違和感がなくなり入りやすくなった。

俺が頻繁に書斎に入っている理由は強い精霊と契約をする確率である、この国では強い精霊と契約すると家族と離れて生活する必要がある 俺かエマちゃんのどちらかが強い精霊と契約してしまうと離れ離れになってしまう。

今世では家族同然で過ごしてきたエマちゃんと離れ離れになるのは精神年齢が大人な俺でもとても寂しい 4年も一緒過ごしており小さい頃から成長を見てきたエマちゃんをせめて成人するまで見届けたいのだ。

そのために少しでも強い精霊と契約する確率を減らしたい。

そう思って調べているが全く方法が分からない、まあそんな方法があればおそらく各国で少しでも強い精霊と契約するため試しているだろう、俺個人がこんな個人の書斎で調べてもわかるわけがないのだが、


だが強い精霊特に国に保護されるほどの精霊と契約できるのは10000人に1人いればいいというほどに確率が低い、ほとんどないと短絡的に過ごすしかないのかもしれない。


月日が流れ明日はエマちゃんの誕生日だ、もし精霊に選ばれるとその日のうちに精霊が現れ契約をするそのため、7歳の誕生日は前日に祝い当日は精霊を迎える日とされている。

そのため今日はルーカスとエマちゃんの両親が仕事を早く切り上げてお祝いをする。

もちろん俺の誕生日も祝って貰った、だが俺の3歳の誕生日と言われても精神年齢が大人の俺は違和感しかなく実感がなかった。


だがエマちゃんの誕生日は違う、エマちゃんの成長が分かる特別な日だ。

今日は俺もエマちゃんの誕生日を祝うべくレイアの手伝いをしている。体が成長したおかげで、俺も料理ができるようになったのだ。もちろん台座を利用してだが、

そして、俺は前世では何度も野営をしていたため簡単な料理ができるため誕生日を祝うため頑張っていた。


「デニスちゃんが料理している」

エマちゃんはこちらへ来た。

「エマちゃんは邪魔になるからあっちにいってて、私とママで料理をしてるから」

そういってエマちゃんにはリビングに向かわせた。

本当は一人称は俺にしたかったのだが今世では女でありレイアに「わたし」というように躾けられた。 もちろん両親のことは「ママ」と「パパ」と呼ぶようにもだ。

どうやらレイアは子供にはママとパパと呼ばせたいらしい、今の俺はもうすぐ4歳なので親の言うことに逆らえずそう呼んでいる。


「デニスちゃんの料理楽しみにしているからね~」と言っていた。

ちなみにエマちゃんは全く料理が出来ない、エマちゃんに料理を覚えてほしいと言ったのだが「私はデニスちゃんと結婚するからいいんだよ」と言っていた ちょっと俺にべったり過ぎるのではないだろうか


そうこうしているうちに食事の準備が終わり3人が帰って来た。 いつも通り3人はお風呂に入り食事を始めた。


「「「「「エマ(ちゃん)誕生日おめでと」」」」」

「ありがとう」

そういってみんなで食事が始まる、みんなでワイワイと盛り上がった。

食事中の話は「エマも7歳か早いね」だとか「このご飯おいしい」だとか「これデニスが作ったのよ 」だとか「デニスの花嫁修業も順調ね」などなどだ。

その答えに対して「決して料理は女の子だけがするものじゃないし」と言っておいた。 家事は決して女だけがするものではなくみんなで分担して行うべきだと思う。

そういう話をしていると精霊との契約の話になった。

「エマも明日には7歳になるもしかすると精霊と契約するのかな」

「でも強い精霊と契約することになったら離れ離れになるのよ、それは寂しいわ」

「そうだねでもあんまり強くない精霊だと将来の選択肢が増えるからいいと思うけどね」

そういうとレイアはエマちゃんに「エマちゃんは精霊と契約したい?」と質問した。

「かわいい精霊は来てほしいけど強い精霊は嫌だな、だってデニスちゃんと離れ離れになるもん」

その答えに大人4人は「相変わらず仲良しだね」と笑っていたが当事者の俺はから笑いをするしかなった。 

楽しい時間は過ぎていった。


明日あんなことになるとは知らずに

やっぱりエマちゃんのことを書いているときが一番楽しいですね

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