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66話 服選びそして雑談

剣を買った後俺達は服屋に来ていた。

「デニスさんはこれが似合いますね」

「確かにそれも似合うけどこれも似合うよ」

「その服にこれを合わせたほうが似合うよ」

レットとエマちゃんとカミラまで俺に似合う服を選ぶ

俺の所持金を考えて出来ればたくさんは買えない言ったのだがそのせいだろう。

とても可愛いもの主に可愛らしい色をしたスカートなどのひらひらして動き辛そうな物ばかりを選んでいる。

出来れば訓練しやすいズボンが欲しいのだが全く聞き入れられていない。

「今あるお金を考えるととりあえずこの三着は確定かな」

「確かにこの店ではこの三つだね」

どうやら三人の間でどれを買うか決まったようだ。

「あ、決まった?それなら夕食の買い物をして帰らないと」

服が決まったようでお会計をして帰ろうと提案する。

「何言っているの次の店に行くよ」

どうやらいつの間にか次の店に行くことが決まっていたようだ。

俺は苦笑いをしながら買った服を受け取り三人についていった。

俺はあの後二軒目でクタクタになっていたがそれでも買い物は続いた。

今三人は俺に合う小物を探している。

先程から俺の意見は聞き入れて貰えず三人で決めている。

エマちゃんに剣を買ってもらったため服を買うお金はあるのだがそれでもこんなに買うとは予想外だった。

一緒にいた騎士達も護衛のためいるのだが特に何もすることがなく少し気を抜いているようだ。

俺はその騎士達と顔を見合わせながら笑いあった。

「デニス様はあの中に入らなくていいのですか」

流石に手持無沙汰になったのか騎士達と雑談をする。

「私はそこまで服に興味ないので、それと私のことはデニスでいいですよ。」

騎士達は俺にも様付けで呼んでいた。

しかし俺は護衛する対象でも貴族でもないため彼らに敬意を持たれる必要はない。

「ん、そうかいデニスさんがいいなら俺はそうするけど」

「そうですね。特に気にしないのでいいですよ」

この騎士はかなりフランクな人らしく途端に口調が変わる。

「騎士さんも大変ですよね。仕事とはいえずっと付き合わないといけないんですから」

「そうだね。でも放置してエマ様やヴァイオレット様に何かあればそれこそ大変だからねあまり気が抜けない。あと俺の名前はケイブね。エマ様の護衛騎士をしている」

俺は騎士たちの名前を聞いていなかった。

特に俺も騎士達に用がなかったため聞いていなかったが雑談をするのなら名前を知っていた方が都合がいい。

「ケイブさんね。私はいずれエマちゃんの護衛騎士になるからよろしくお願いします。」

もし俺が護衛騎士になったらこの人が上司になるかもしれない。自己紹介をしておいて損はないだろうと思い自己紹介をする。

「へーその年でもう目標があるのかそれは凄いや、その時はよろしくたのむ」

「それでケイブさんお願いがあるんですけど」

俺は先ほどからずっと考えていたことを言う。

「さっき買ったこの剣の素振りをしたいんです。私のお金を渡しとくのでこれで支払ってもらっていいですか」

俺は片手で剣を触れながら言う。

「まあ買ったばかりの武器は早く使いたいよな。いいぞデニスさんに危険はないだろうしでもお金はあの子達に渡せばいいじゃないか」

「確かにそっちの方がいいんでしょうけど。私が別行動をすることを認めると思いますか」

そういうと三人が髪留めはどれにするかと話が盛り上がっている姿を見る。

「違いない。ならお金は俺が預かっているから行ってきな」

俺はケイブさんに感謝を言い、お金を渡すと街の外に向かって歩き出した。


城壁を出ると人気がない場所を探しに歩く。

そういえば一人でいるのは久しぶりだなと思う。

最近は必ずエマちゃんかレットかカミラが俺の傍にいて離れようとしなかった。

こんなに仲良くしてくれるのはありがたいのだがそれでもたまには一人でいたい。

秘め事が多い俺は特にそう思う。

少し入ったところに開けた場所があり俺は剣を抜き剣を振る。

ダンさんの腕は昔もかなり良かったのだが今はさらによくなっていた。

一振りでその違いが分かり俺は思わず笑みを浮かべた。

その後俺は時間を忘れて素振りを続けたのだった。





護衛騎士と少し仲良くなったデニスちゃんでした。

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