59話 四人の話し合い
カミラはソフィアとあいさつをした後はどう接すればいいのか分からにようでなんにも話せないでいた。
俺もなんていえばいいのか分からず声を発せずにいる。
「二人は知り合いなんですか」
この中で唯一事情を知らないエマちゃんが一番最初に声を発した。
「ええ、彼女の名前はカミラで私の前契約していた人ですね」
エマちゃんからの質問と言うことでソフィアが答える。
カミラはまだエマちゃんとあまり話しておらず俺も前世のことを秘密にしているためこの場で答えることが出来るのはソフィアしかいない。
「へー人間が精霊になるなんてことあるんだね」
俺がずっと気になっていたことをエマちゃんが質問をする。
ずっと俺が理由を聞きたかったのだが今世で俺はカミラが元人間だったことを知らない。
そんな中で質問をすることが出来ずずっと気になっていたのだ。
「そうですね。上位の精霊が認めた者のみが精霊になることが出来ます」
「え?そんなに簡単になれるんですか」
ソフィアの言葉に俺は思わず声を上げてしまう。
「そうだね。私が人間だった頃ソフィアにずっと精霊にならないか言われてたんだけど前世の最後にソフィアにお願いして精霊になったんだよ」
カミラは精霊になっり俺を転生させてまで俺にしたいことがあったということになる。
「じゃあ私やデニスちゃんも精霊になるかもしれないってこと?」
俺が考え事をしている間にエマちゃんはソフィアと話す。
「そうですね。私が認めればエマもなるかもしれません。デニスさんの方はカミラが精霊にするしかありませんが、カミラは残念ながら人間を精霊にする力がないのでデニスさんは出来ません。しかしカミラが上位の精霊になれればデニスさんも可能ですよ」
流石に今のカミラは上位の精霊ではないようだ。
「そんな簡単に上位の精霊になれるんですかもしなったら何か特別な力が使えるようになるんですか」
俺はソフィアの言葉に慌てて質問をする。
もし上位の精霊になるとなるともっと強い力が使えるようになり俺の正体にたどりつくなんてことになったら大変だ。
「そうですね。上位の精霊になることはそうそうないですが、生物に多大な貢献をすればなれます。例えば大きな疫病を治したり強力な魔物を倒したりなどですね」
ソフィアの説明で俺はホッとする。
ソフィアの能力ならともかくカミラの能力ではそんな大きなことを成すことは出来ないだろう。
カミラの能力では人を癒すは出来ず、強力な魔物を倒すことも出来ない。
「まだまだエマの活躍では精霊にすることは出来ませんがもっと活躍すれば精霊にすることもできすので頑張ってください」
ソフィアは何てこと内容に答えるが精霊になりたい人ってたくさんいるのではないだろうか
精霊になるということは永遠の命を得るということだ。
それは貴族たちが求めてやまないものだ。
「ん-考えとく」
エマちゃんはこの提案の凄さが分かってないらしく軽く答えている。
「まあ私はエマちゃんの先輩になるからもし分からないことがあれば何でも聞いてね。その代わり私のお願いも聞いてほしいな」
カミラはこの話は終わりとばかりに話を変える。
「わかった分からないことが合ったら聞くね。お願いもないようによるけど」
「うんいろんなところに行くエマちゃんにしかお願い出来ないことだから」
カミラはどうしても俺のことを探し出したようだ。
俺は恐怖を覚えながら片付けを済ませたエマちゃんの部屋で眠りについた。
カミラはどうしてもルークに会いたいんです




