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51話今世での再会 

「それでは本日の授業は終わります」

そういうと先生が出て行く。

俺が編入した日から数日が経ち明日は休日だ。

クラスメイト達は思い思いの行動をする。

俺は何をしようかと思っていると廊下からレットが入ってきた。

クラスメイト達は皆レットに挨拶をするがレットは軽く挨拶をするだけだ。

「デニスさん一緒に帰りましょう」

レットはクラスメイト達に挨拶をする時は無表情だったが俺に話しかける時は笑顔になる。

その光景にクラスメイトからにらまれるまでがいつものことでもう慣れたものだ。

俺はレットに「帰ろうか」と答え帰ってからの何をするか話。

これもいつものことだ。

「レットいつも私の部屋に来るけど今日は違うことをしよう」

俺が提案をする。

いつもレットは俺の部屋に来る。

特に何もない俺の部屋に来て何が楽しいのかと聞いてみたが「デニスさんの部屋でデニスさんとお話するのが楽しいの」と言っていた。

「違うことって何する」

レットに提案してみたが時に考えずに答えたためどうしようか悩む。

明日はレットとカミラと俺で買い物に行く約束をしている。

「そうだ一緒に学食で限定のパフェがあるから一緒に食べに行こう」

レットがいいこと思いついたという表情で言うがカミラの顔が曇る。

カミラはいつも食事時になると別の行動をする。

パフェを食べるとなると別行動をしようとするだろう。

流石にカミラを差し置いてレットと二人で食べに行くのもどうかと思うので別のことを提案しよう。

そうだ、公園に行こう。

レットもこの前花を見るのが好きだと言っていたし、カミラも好きだ。きっと二人は気にいるだろう。

そう思い口に出そうとすると廊下が騒がしくなってきた。

「何か外が騒がしくなって来たね」

レットも気が付いたようで二人で廊下を見る。

「そうだね誰か有名人でも来たかな」

俺が言うとレットは何か考えだしたようだ。

「私たちと同じ学年で有名人はいなかったはずだし、別学年にはいるけど下の学年に来ることなんてほとんどないからありえないよ」

レットはそれは違うという結論に至ったようだ。

するとカミラは外が気になったようで「ちょっと見てくる」と言うと外を見に行った。

「でもレットが来た時廊下はこんな感じだったよ。」

俺が言うとレットは苦笑いする

「まあ私はこの国では有名人だからね。この学園に通っている人で私のことを知らなかった人なんてデニスさんくらいだよ」

その言葉に俺は苦笑いをするしかなった。

この学園に通っている生徒のほとんどは貴族だ。

貴族が王族の顔を知らないなんてことはないから当然だ。

本当に知らないのは辺境から来た田舎者の平民くらいだ。そうまさに俺のように

「そういえばこの学園の有名人って誰がいるの」

俺の言葉でレットはため息を吐く

「デニスさんこの学園に通っているんなら覚えていた方がいいよ」

そういうとレットは何人も名前を挙げる。

「やっぱり一番有名人は三年上の私の兄のヴィクター・ゴーシュ・キールとエマ様だね。私もあまりあったことないけどエマ様はとても偉大な方だよ」

そういうとレットはエマちゃんの話をしだす。

そういえばレットはエマちゃんの大ファンだった。

しかしまだレットに俺とエマちゃんが親戚だと言えずにいる。

特に内緒にしているわけではないのだが言うチャンスがないのだ。

しかしどんどん外が騒がしくなってきた。

心なしかこの教室にどんどん近づいてきている気がする。

「それでエマ様は…外がかなり騒がしくなって来たね」

すると丁度カミラが帰って来た。

「なんか上級生の有名人がいろんな教室を見て回っているみたいだよ」

どうやらレットの予想とは違い有名人が廊下にいるようだ。

「いろんな教室を回ってるってことは誰か探してるのかな」

「でもそんな探し回るってことは知り合いのはずだよね。なのにクラスを知らないなんて変なことあるんだね」

二人で話している。

「やっと見つけた」

すると教室の入り口から声が聞こえて来た。

その声でクラスメイト達がその方向を見るが皆ありえないものを見るような表情をしている。

それはレットも同じようで一体誰だろうと思い声が聞こえた方向を見るとそこには三年前に別れたエマちゃんが大きくなって廊下に立っていた。

「デニスちゃん久しぶり会いたかったよ」

エマちゃんが泣きながら俺の方に走ってくる。

その言葉にクラスメイト達は俺の顔を見る。いつもクラスメイト達は同じ行動をしているな。

エマちゃんは俺のもとに来ると俺に抱き着いた。

その行動にレットを含めクラスメイト全員が意味が分からないようだ。

皆茫然と俺のことを見ているがエマちゃんは俺に抱き着きながら泣いており俺はエマちゃんにされるがままにされている。


「エマちゃん久しぶり」


俺が言うとエマちゃんは俺の顔を見る。


「久しぶり、デニスちゃんやっと会えたね」


予定とは違ったが俺はエマちゃんと再会することが出来た。


40話までにエマちゃんが出せそうだと言いましたがなぜか51話で再開になりました。



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