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50話 剣術の授業その2

「それでは皆さん集まってください」

先生に言われて皆集まる。

素振りの後型の練習も終わった。

久しぶりに剣を握った俺的には物足りないものになったが仕方ない。

「それでは模擬線を始めます。防具を付けた後二人組を作ってください」

そういわれて皆二人組を作り始める。

周りを見ると皆仲がいいもの通しで集まっている。

どれだけ防具をつけても痛みはある。

仲良しで集まって手を抜くことで痛みをなく授業を終わらせようという魂胆だろう。

残念ながら仲良しがいない俺は余った人と組もうと全員が組み終わるのを待つ。

しかし俺の予想とは別にこのクラス人数は奇数だったようで俺以外で二人組を組み終わったようだ。

「どなたかデニスさんと組んでもいい人はいませんか」

先生が言うが皆目を合わせない。

仕方なく先生とやるかと思い先生のもとに行こうとした時一人の男子生徒が手を挙げた。

「先生誰もいないなら俺たちと一緒でいいです」

その男子を見ると何か企んでいるのかニヤニヤしている。

先生もその表情を見て嫌な予感がしているようで了承していない。

仕方なくその男子生徒達に俺は「それでは一緒にお願いします」と答え男子たちの方へ向かった。


先生からの「それでは模擬戦を開始してください」の一言で周りの生徒達が始める。

俺はまず最初に誰がやるのか二人を見渡すと俺を挟んで二人は並んだ。

俺は何事だと二人を見る

「じゃあ三人で模擬戦を始めようか」

男子二人がニヤニヤしながら言っている。

「そんな無茶苦」

カミラが止めようとしたところで俺は止める。

「わかりましたそれではやりましょう」

俺が言うととりあえず目の前に立っている男子に剣を向ける。

俺の構えを見て二人は余裕だと思っているのかまだニヤニヤしていた。


まず最初は後ろの男子が俺に向かって剣を振り下ろした。

どう考えても二対一で圧倒的に俺の方が不利なのだが負ける気がしない。

最初は貴族の子供と言うことで専属の教師をつけて練習をしているためかなりの腕だと思っていたが型の練習をみるだけで肩透かしを食らった。

正直負ける気がしない

本来は死角からの攻撃で対処できないのだが走り方 剣の振り方があまりにも雑だ。

相手がどこにいるのかが丸わかりだ俺は横にずれて剣を避けると足を出し勢いのついた相手を転ばせた。

男子は「イって」と言うと転んだ。

前で構えていた男子が相方の男子が転んだのを見ると慌てて剣を振る。

慌てていたためか基礎が全くなっていない振り下ろしだ。

俺は冷静に剣を避けるとそのまま頭に向かって剣を振り下ろした。

その男子は何があったのか分からず茫然としている。俺は気にせず二人が視界入る位置に移動するとまた剣を構えた。

「次しますか」

俺は剣を構えているが相手は茫然としているが追撃を与えることはしない。

実践ならば何も言わずに追撃をするところだがこれは模擬試合で相手は子供だ。

俺が余裕をもって構えていると最初に転ばせた男子が「なめやがって」と言うとまた剣を振り下ろした。

先ほどの男子とは違い俺は相手の剣に俺の剣を当てる。

変に力の入っていた男子の剣はそのまま手から離れた。

その後も二人は俺に向けて攻撃してきたが授業が終わるまで男子たちは一度も俺に剣を当てることが出来なかった。


気が付くと男子達の服は泥だらけになっていた。

先生からのそこまでの声でクラスメイト達が列を作る。

俺の相手をしていた男子達も立ち上がり列に加わるが息が上がっていて立つのも一苦労と言った様子だ。

「それでは本日の授業は以上になります。着替えをして次の授業の準備をしてください」

先生の言葉でクラスメイト達は更衣室へ向かう。

俺も向かおうとした時に俺を呼び止める声が聞こえて来た。

「おいお前なんでそんなに強い」

誰かと思ったら最初俺の前に立ち剣を握っていた男子だ。

その声を聞いて俺は立ち止まる。

「別に私には目標がある。その目標に向けて訓練をしているだけ」

俺は言うと男子が悔しそうにしている。

俺は気にせず更衣室へ向かった。




デニスちゃん無双の時間でした。

初めて誤字以外の感想をもらってとっっっっっってもうれしいです

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