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49話 剣術の授業

「じゃあデニスさんまた後でね」

レットと教室の前で分かれる。

彼女はAクラスに所属しているそうだ。

彼女曰く王族であるもの国民の見本にならないといけないから幼い頃から勉強を頑張ってきたからだそうだ。

正直七歳の彼女の幼い頃ってかなり小さな時からだと思うとお姫様も大変だ。


「今日は昨日言ってように剣術の授業があります。皆さん着替えてグラウンドに集まってください」

朝教室に入ってきた先生からの知らせだ。

今日の最初の授業は剣術のようだ。

昨日のうちに言われていたため新しい体操服をもってきた。

朝カミラに言われるまで忘れていたためカミラに教えてもらわなければまた目立っていただろう。

まだまだ幼い俺たちは男女の差があまりないが皆貴族のため更衣室を利用する。

更衣室の中にも個室があり着替えが他の誰からも見られないようにしている。

俺は他の生徒と同じように更衣室に向かう。

「デニスちゃんそっちじゃないよ。そっちは男の子用だからデニスちゃんはこっち」

カミラに注意され俺は自分のミスを自覚する。

俺は生まれ変わってから更衣室を利用することがなかったため転生後初めての更衣室だ。

前世騎士だった頃は更衣室を利用していたが当たり前のように男性用を利用していた。

俺はそのくせが抜けずついつい男性用に入ろうとしてしまった。

それを見ていた周りの子たちが「平民は更衣室も分からないのかしら」「平民は常識がなってないな」とまた陰口をたたかれてしまった。

俺は慌ててカミラに「ごめん」と言うと女性用の更衣室に入った。


体操服に着替えて外に出て先生を待つ

しばらくすると初めて見る先生が先生がグラウンドにやってきた。

おそらく剣術を教える先生なのだろう。

「皆さん集まってますね。ではいつも通り素振りをしてもらいます。」

先生に言われると倉庫から持ってきた木刀をそれぞれ持って素振りを始めた。

俺も同じようにしようと木刀を取りに行くと先生から「デニスさんはこちらに来てください」と言われた。

「デニスさんは剣術の授業は初めてですよね。まずは素振りの仕方を教えますのでその通りしてください」

先生が言うと木刀を構える。

だが俺は今頃素振りの練習をするつもりはない。

「先生私はこの学園に来るまで道場に通ってました。素振りの仕方は分かります」

俺が言うと先生はそこまで驚いていなかった。

貴族の子の中には親から剣術を学ぶよう強制されている人もいるようで入学した時点である程度できる人がいるからだろう。

「では念のため確認をしますので、私の前で素振りをしてみてください」

先生に言われると俺は木刀を握る。

あの盗賊との戦闘依頼久しぶりの剣だ。

俺はわくわくしながら剣を一度振る。

俺的にはいつも通りの素振りだったのだが先生的には違ったようで「ほう」と声が漏れていた。

「道場に通っていたということであれば型も出来ますか」

先生に言われて俺は「出来ます」と答えた。

俺は道場で学んだ通りの型をすると先生は満足したようで「デニスさんには教えることはなさそうですね。他のみんなと同じようにしていてください。今日は模擬線をしますので」と言われてクラスメイト達の列に戻る。

俺が戻るとまたクラスメイト達にまた陰口をたたかれたが気にせず素振りをすることにした。

「デニスちゃんはさっき家とは違う型をしてたね。どこで学んだの」

カミラに言われて俺はドキッとしてしまう。

家では前世の型で練習していたがさっきは道場で学んだ型をした。

理由は道場で学んだ方がこの国で主流だと思ったからだ。

しかしカミラは前世の型の方が見覚えがあったのだろう。

俺は慌てて「道場の先生がいろいろな型に詳しくて教えてもらった」と答えた。

カミラは特に疑うこともなく「そっか」と言っていたため誤魔化せたと思いたい。



次回デニスちゃんが男子一名をボコボコにします

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