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43話初めての教室

俺が運ばれてきた食事を食べ終わると今日もまたウィリアムさんが現れた。

昨日俺を寮に送った後に仕事があると学園に戻ったはずなのに今日もまた俺を向かいに来たため彼がきちんと休んでいるのか心配だ。

「デニスさんおはようございます。きちんと着替えが済んでいるようで関心ですね」

ウィリアムさんが俺の格好を見た後に感心したように答えた。

「ウィリアムさんおはようございます。これはカミラとおばさんに手伝ってもらいました」

ウィリアムさんがおばさんと言いながら首を傾げたため食事を持ってきたおばさんですと答えると納得していた。

「準備が出来ているのであれば今から学園に行きますがよろしいでしょうか」

俺はうなずくと立ち上がり、昨日と同じようにウィリアムさんについていくことになった。

ウィリアムさんは昨日と同じように学園について説明をしながら歩く。

まず俺はCクラスに所属することになるそうだ。

学園にはA~Eクラスまである。

最初は入学した時の成績順にAクラスからEクラスまである。

学年が上がるごとにクラスが更新されていくそうだ。

俺が所属するCクラスは丁度真ん中のクラスになる。

その説明をしながら学園の職員室へ向かう。ウィリアムさんは女性の先生の前に俺を案内した。

「デニスさんこの方は一学年Cクラス担当のリタさんです。リタさんこの子が昨日お話したデニスさん」

「あなたがデニスさんねよろしくお願いします」

リタ先生は俺に挨拶をする。最近いつも自己紹介をしているなと思いつつ「デニスですよろしくお願いします」と答えた。

俺はここまで案内してくれたウィリアムさんと離れてそのままリタ先生についていった。

そのまま彼女についていくと一つの教室の前で立ち止まった。

プレートにはCの文字があったためおそらくここが今日から俺が通うことになる教室なのだろう。

リタ先生からここで待っているように言うとそのまま教室の中に入っていく。

「今日からみなさんと一緒に新しくこの教室で勉強をする子がいます。デニスさん入ってきて」

先生に言われて俺は教室に入る。

教室の中にはたくさんの子供がきちんと行儀よく座っていた。

流石はこの高難度の学園に入学しただけあるなと思いながらリタ先生の前に向かった。

「初めましてデニスと申します。今日からよろしくお願いします。」

俺が挨拶するが皆特に反応がない。しかし俺と一緒に入ってきたカミラが挨拶をすると途端に教室内が騒がしくなった。

人型の精霊だ!とか一体どんな能力なんだとかあの人と同じだなどたくさんの声が聞こえて来た。

「はい静かにしてください。デニスさんは後ろの空いている席に行ってください、カミラさんも隣の空いている席に座ってください」

俺は指示に従い一番後ろの席に座った。その席の傍にはもう一つ席がありカミラはその席に座った。

リタ先生は朝の連絡事項を説明するとそのまま教室を出て行ってしまう。

今から少しの時間は自由時間のようだ。

俺はどうしようかと思っていると途端に周りに子供たちが集まってくる。

「ねえどこから来たの」「あなたの契約している精霊はどんな能力なの」

など質問攻めにある。しかし俺は精神的には大人なので一つずつ答える。

「私は国境にある街から人型の精霊と契約したからここに来たんだ」

俺が答えると他のみんなはおおーと歓声が上がった。一体何がすごいんだろう。

「人型っていうことはあのエマ様と同じくらい強い精霊ってことだよな」

「そんな人がこのクラスに来るってすごいことだな」

クラスの人たちが騒がしく話している。

「後カミラの能力は身体操作だよ」と俺が盛り上がっているところに答えた。

すると盛り上がっていた教室が途端に静かになった。

「あの身体操作って力を上げたりする他の精霊と同じような能力ってこと?」

一人の男の子が恐る恐ると言う風に質問をしてきた。

「うんそうだよ。カミラの能力は身体操作で私の力を上げたりすることが出来るみたい」

俺が答えると俺の周りに集まっていた子たちが途端に離れて行ってしまった。


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