3話 お風呂
「「ただいまー」」
あれから俺たちはまっすぐ家に帰ってきた。
公園でいろいろあった俺とエマちゃんの服は泥だらけになっていた。
エマちゃんのお父さんは仕事で忙しくお母さんもその仕事を手伝っているため普段家にいない。
そのためほぼ毎日エマちゃんは俺の家に来ていた。
「エマちゃんもデニスも泥だらけだから一緒にお風呂に入りましょうか」
そういうとレイアは俺を抱えたままエマちゃんと脱衣所に向かった。
脱衣所に入るなりレイアはお湯をため出した。
貴族ではない我が家だがお風呂がある。
ルーカスの仕事がかなりうまくいっているようで我が家はかなり裕福だ なのだけれど俺はルーカスはどんな仕事をしているのか知らない。
ルーカスはいつも家に帰ってくる時間がかなり遅く、朝出ていく時間もかなり早い、たまに早く帰って来たときも仕事の話もせず、俺と遊んでる 仕事を家に持ち込まない性格のようだ。
お湯をためている間にレイアはエマちゃんと俺の服を脱がせる。
元男である俺だがさすがに幼女であるエマちゃんの裸を見ても何ともない、だがレイアの裸を見ても母親であるからかそれとも今の俺自身が女のせいか分からないが全く興奮しない。
生まれて意識がはっきりした時から毎日お風呂に入れられたり乳を飲ませてもらっているが全くない。
そのことを考えると途端にむなしくなってしまい最近ではそのことを考えないようにしている
浴槽に入るとレイアはエマちゃんにお湯をかけ、泥を落とすために体と髪を洗い流すと次に俺をその次にレイア自身を洗った後湯船につかった
俺とエマちゃんの体を洗いながら二人の体に傷がないことを確認すると改めて安心していた
「ふー落ち着くー」
レイアがそういうと
「おちつくー」
エマちゃんもレイアを真似るように言った。
二人とも安心した顔をしており、俺たちに怪我がなかったことに対しての安心感と湯船につかったことに対してなのだろう
ちなみに俺は備え付けの少し大きめな桶のようなものにお湯をためて入っており、俺より体の大きなエマちゃんは浴槽に椅子を沈めて
そこに座っている。
「エマちゃん公園で大きな子達囲まれて怖くなかった?」
「怖かったけどデニスちゃんがいたからがんばった! あのねあのねデニスちゃんがわたしをかばってくれたんだよ でもそのせいでデニスちゃんが怪我しちゃって男の子に仕返ししたの」
そういうとエマちゃんは笑顔で言った。
「そう デニスを守ってくれたの でも怖かったらちゃんと大きな声で助けてーって言わないとだめよ」
レイアはそういうとエマちゃんの頭を撫で、エマちゃん自身もかなり嬉しそうにしていた。
お風呂から上がるとエマちゃんも俺も公園で遊び疲れていたのか眠ってしまった。
あれから起きるとエマちゃんは先に起きていたらしくおやつを食べていた。
俺たちが寝ている間にレイアは買い物に行って来たらしく夕食の準備をしていた。
「あ、デニスも起きたのね あと少しでご飯だから待っててね」
そういうとご飯の準備を続けた。まだ俺は赤ちゃん用の食事と乳で生活しているためお腹にはたまるが味気ない。
レイアの乳に吸い付くのは初めのころは恥ずかしかったが無理やりにでも飲ませてくるので今ではあきらめた。
その間にエマちゃんはおやつを食べ終わったようでこちらにきた。
「今日はパパとママと一緒にご飯食べれるかな?」
エマちゃんはレイアにそういうと
「そうね食べれるといいわねー」
「うんたのしみー」
そういうとエマちゃんは笑顔でそういった やっぱいるエマちゃんも両親に会いたいんだろう
「デニスちゃんあそぼー」
そのあとまだまだ元気いっぱい遊び盛りな彼女は俺を連れ出し一緒に夕食の時間まで遊んだのだった。