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128話 レットvsエマちゃん

「あれ?テオ君見に来たの」

今日はレットの五回戦の試合の日だ。

最初の方はテオ君も俺たちと一緒にレットの試合を見にきていたが三回戦と四回戦は見にきていなかった。

今日もきていないだろうと思っていたのだがなぜかテオ君も見にきていた。

「流石に最後だから見にこようと思ってな」

「テオ君は今日レットが負けると思ってるんだ」

「まあな。相手が相手だからな。」

テオ君もレットの相手がエマちゃんだと知っているみたいで今日負けると思っているみたいだ。

テオ君はレットが落ち込んでいるところを見ていないはずなのにテオ君も相手を知ってレットが負けると思っているみたいだ。

「でもレットもかなり訓練してきたからね。もしかしたら勝つかも」

しかしレットは今日のために俺とカミラの三人で訓練してきた。

そう俺も訓練に参加させられたのだ。

そう簡単に負けるとは思わない。

「そんなことよりなんでデニスはそんなにボロボロなんだ」

テオ君は今日やっと俺の姿を見たようで俺の格好にツッコミを入れる。

「訓練の成果かな」

正直こう答えるしかない。

今の俺の姿は体の至る所に擦り傷があり顔には青あざが出来ている。

レットの訓練に付き合わされた結果こうなったのだ。

ちなみに俺がこうなった理由であるカミラは俺のことを全く心配しておらず、唾つけとけば治ると言っていた。

ルークとわかる前だったらあんな冷たい態度ではなかったのだが分かってしばらくしたらこれである。

やっぱり恨んでいるんじゃないだろうか

「ほら二人ともそろそろ試合が始まるよ」

俺とテオ君がお喋りをしているとずっとグラウンドを見ていたカミラに注意された。

気がつくとグラウンドにはレットが先に立っており今エマちゃんが入ってきた。

魔術の試合は剣術と違って少し離れた位置からスタートする。

これは実践では魔術の方が剣術よりも距離を空けて始まるからだ。

二人の位置が離れているため声が聞こえてくる。

「レットちゃんごめん遅れたー」

「エマ様遅いですよ。遅刻はダメです」

どうやらエマちゃんは遅刻したらしい。

テオ君と話しているうちに時間が立っていたのだろう。

全く時間が立っていることに気が付かなかった。

最初の二人の会話はそれだけですぐに試合が始まった。

試合が始まると二人同時に魔術の準備を始めた。

魔術は二人同時に打ち出された。

早打ちの実力は二人とも同じくらいの実力だ。

大会の序盤は早打ちの実力だけですぐに決着がついていた。

ある程度実力に差がある試合は魔術の発動に差がありすぐに試合が決まる。

正直ここに魔術の差があればまともに戦えないと思っていたため最低限はクリアーした。

「レットちゃんすごいね。こんなに早く魔術を発動できるなんて」

「これでも急いで発動したつもりだったんですけどそれでも同じだなんて」

毎朝しているカミラによるレットの訓練の一つに発動の速さがあった。

そのため毎日レットは魔術を高速で発動する訓練をしているおかげでレットは五回戦まで残った。

俺もカミラもこの学園の生徒がこんなに魔術の構築が遅いとは思っていなかったためここまで残るとは思わなかったのだ。

「なら次やろうか」

エマちゃんとレットの二人はまだまだ続くようだ。

エマちゃんは天才ですので本当はもっと早く打てます。

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