罪荷
世界は再び冷戦に突入した。
今度は思想ではなく〝技術〟によって。人間の犯罪的思考そのもの、通称――罪荷。これを切り取る手術は瞬く間に世界に広がり、受け入れた場所からは犯罪が消える。
はずだった。犯罪は確かに減少した。けれども無くなりはしなかった。罪荷を切り取った人間の犯罪は稀に発生し、凶悪化する。大戦以来、最大の死者数を誇るのはテロではなく犯罪となった世界で、国連は新たに組織――IARCO――を設立し、暗殺を公認することとなる。
数々の事件の裏で暗躍する『ノーフェイス』と呼ばれる人物を示唆するマット文書が見つかり、事件は大きく発展する。全てが記録された世界で存在しないとされる『ノーフェイス』を探し、核兵器が使われた内戦によって生まれた第二ドイツと呼称される国に乗り込むこととなる。だが、その国はドイツが統治していてIARCOは入国を足止めされてしまう。そこで日本のエージェントと協力し『ノーフェイス』にたどり着くが――。
〝可能性〟
『ノーフェイス』が口にした言葉が意味するところとは。
全てを収束させるために東へ向かうこととなる。
悪意なき虐殺者たち
誰かの語り
2020/08/17 22:00
(改)
プロローグ
2020/08/17 22:00
(改)
悪意なき虐殺者たち
雨の中の暗殺
2020/08/17 22:00
(改)
村に潜む悪意と悪意なき者たち
2020/08/17 22:00
(改)
違和感
2020/08/17 22:00
(改)
姿なき狙撃手
幻覚
2020/08/17 23:00
(改)
狙撃の師
2020/08/17 23:00
(改)
読みあい
2020/08/17 23:00
(改)
本
2020/08/17 23:00
(改)
葉巻とラム酒
2020/08/17 23:00
(改)
戦禍覗かれざる内戦
ノーフェイス
2020/08/18 20:00
(改)
第二ドイツ
2020/08/18 20:00
(改)
偽装と核査察
2020/08/18 20:00
(改)
生きた紙幣
2020/08/18 20:00
(改)
見えない存在
2020/08/18 20:00
(改)
可能性
アルマ
2020/08/19 15:00
(改)
抑止力
2020/08/20 15:00
(改)
背負いなおした罪
2020/08/22 14:00
(改)
終末
2020/08/22 14:00
(改)
罪の指向性
対決 罪荷おろし
2020/08/22 14:00
(改)
検査と動向
2020/08/22 14:00
(改)
作戦立案
2020/08/22 14:00
(改)
もう一つの
選択と道筋
2020/10/09 18:00