表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

0話 この世界について(読み飛ばしても問題なし)

 シアンが突然この世界に迷い込んできてから、一か月ほどが経つ。

 異世界転移というよりは、並行世界への漂流。彼女が訪れた町の名は、札幌だった。


 彼女が記憶している街とは各所各所が似ているものの、やはり大きな違いがある。

 この世界の札幌は、どこか近未来的な都市だ。高層ビルが立ち並び、何より清潔で、汚れがどこにも見当たらない。アニメーションのような風景で、現実感を喪失しそうになる。


 人口は百万人ほど。シアンの世界と比べると約半分ほどである。彼女が何かあったのかと尋ねると、街の住人は『魔物にやられた』と零し、シアンを大いに驚かせた。


 ――その住人、曰く。

 この世界では昔、魔物と呼ばれる怪物が大量発生した時期があり、彼らに対抗するための手段が確立されるまでの間に、かなりの割合で世界中の人口が減ってしまったらしい。札幌もその例に漏れず、一時期は五桁にまで減った人口が、長い年月をかけて戻ってきたという。


 魔物に対抗するために、各都市は城砦を築くこととなった。札幌も外周部が高壁に覆われていて、そこだけ見るとまるで中世ファンタジーだ。というか、彼女が見た町の外の景色は、本当にファンタジーだった。


 壁の外には、人間が開発を行った形跡が微塵も存在していなかったのだ。

 まだ人間がいなかった時代――自然の原風景がそこには広がっていた。


 そして、彼女が何よりも驚いたことがある。


 ――この世界では、空想が現実を塗り替えるらしい。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ