表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

プロローグ 倉間ハルトの回想

 故あって拾われた主人に、女を紹介された。

 婚約者とかそういう相手としてではない。仕事――つまり、護衛対象として、だ。

 

 荒事は得意だし、俺の『能力』も相まって誰かの護衛という仕事は俺にとても合っている。

 護衛対象は黒髪の少女。自身に満ち溢れた表情と、微かににじみ出る覇気。世界すべてを敵に回しても笑っていられそうな、そんなイメージを抱く。顔立ちは整っていて、見たところスタイルも良い。俺もまだまだガキなようで、それだけで多少やる気が湧いてきてしまう。


 その少女の名は、新木シアン。

 俺が生涯に渡って仕えることになる、異界からの来訪者。


 ――多分だが。

 今ここで主人を裏切り、わき目も振らず逃げ出していれば、俺は死なずに済んだのだろう。


 朦朧とする意識。

 もう誰かも思い出せない、けれど何よりも大切な、彼女の声が聞こえる。


 最期に見たものは、青い、綺麗な空だった。




 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ