神様と動画
作者の新しい試み。
ノベルゲームっぽくしたので、楽しんで下さい。
(作者は作成楽しかったです)
あなたがいつものように部屋から出ると、液晶タブレットを持った神が話しかけてくる。
「人の子よ、配信は知ってますか? 」
「―――――」
「なるほど、そうですか」
彼女はそうやってあなたの返答に頷くと、あなたの目の前にタブレットの画面を近づけた。
※
神様の暇潰し
~5日目 神様と動画~
※
タブレットには右手の人差し指を高々と掲げ、左腕を腰に据えて両足を広げて立つ神の姿。それが延々15分流れている。動画が終わると、神は画面を下に下げてあなたに話しかけた。
「どうです? 人の子よ。私の神々しさが出ているでしょう? 」
「―――――」
「そして、これからもう一本動画を撮って投稿しようと思います。勿論協力しますよね? 」
「―――――」
あなたの答えがどうであれ、あなたは神を撮影することになるだろう。
『カッコ良く・可愛く撮る』
→Aへ
『ふざけて撮る』
→Bへ
※A
あなたは神の特徴をとらえ、上手く動画を仕上げて見せた。
「よく出来ましたね、人の子よ」
神は眩しい笑顔でその出来を喜ぶ。
再生数はあまり伸びなかったが、まぁ、これはこれでいいだろう。
→エンドパートへ
※B
あなたは全身全霊をもってふざけた動画を作成した。それを見た神は、少女漫画のようなタッチになって驚く。
「な、あなたは何を……!? 」
そしてそのまま固まってしまった。
あなたが目の前で手を振っても気がつく様子がない。だが、動画の再生数は中々に伸びたのでまぁ、これはこれでいいだろう。
→エンドパートへ
※エンドパート
なんやかんやあったが、今日の神との付き合いもおわりらしい。神は咳払いしてあなたに言った。
「さて、今日はもう十分に楽しみました。帰っていいですよ」
『帰らない』
→A2へ
『帰る』
→B2へ
※A2
あなたの答えに、神は目を見開く。
「え? 」
それから、暫く瞬きを繰り返した後、小さくため息をついて笑顔を浮かべた。
「そうですか、じゃあもう少し。もう少しだけ遊びましょう。あなたは何がしたいですか? 」
「―――――」
「はは、そうですか」
神は何処か嬉しそうだ。
※B2
あなたの答えに、神は頷く。
「ええ、それがいいでしょう。明日も色々しなければいけないことがあります。ゆっくり休んで下さい」
部屋に入る貴方に神は手を振った。
「それではまた明日」
あなたは手を振り返すかもしれないし、無言で部屋に戻るかもしれない。どちらにせよ、今日も一日が終わるのだ。
※つづく※
好感度表とか欲しい方います?
(/ω・\)チラッ